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ゴハっと!(苺ましまろ) その3

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ゴハっと!(18)「ハチドリと花の蜜」

まさか、こんなことになるなんて・・・・・・・・・・・・・・

その日、千佳と茉莉ちゃんは、二人で猫の本を読んでいました、茉莉ちゃんの部屋で、二人っきりで
「僕の部屋に猫を見においでよ」はニューヨークの最も古い口説き文句と聞きますが、その日の二人は
何の邪心も無く、ただ学校で茉莉と猫の本の話になり、誘われて茉莉のコレクションを見に行きました
わたしは学校で、お互い仲悪いと言いつつツルむ事の多い美羽とアナは近所の駄菓子屋に「探検」です

千佳はわたしと、美羽、アナと愛を交わしましたが、男女のそれと違って「同じ部屋に二人っきり」が
即ちそれを意味するわけじゃありません、今まで通りわたしたち四人と遊び、日によって都合によって
二人で遊んだり長く過ごしたりしますが、千佳やわたし達が邪な気持ちを持つ事はそう多くありません
千佳とわたし達、お互いの強い心の求めが噛みあわない限り、あの奇跡のような時間は来ないんです

フェレットのジョンが走り回る、女のコっぽい物々に彩られた茉莉の部屋で二人はベッドに腰を下ろし
並んで写真集をめくってました、千佳はアメショーの写真とそれに目をうっとりさせる茉莉を交互に見て
茉莉は猫の集会を捉えた写真と、自分と同じくそれに興味を示しているらしい千佳を交互に見ていました

茉莉は・・・・天使です、いつも世の汚れを拒むように、汚れた地べたの上をふわふわ飛ぶような女のコ
天使が地上の汚れに触れないよう羽根を与えられたように、茉莉はその可憐さでふわふわと生きてました
羽根の証明のような白い髪、毛先だけは昔美容師だったというお母さんが、こまめに栗色に染めています
手の込んだ白とヘーゼルブラウンの髪は、天使が空へ飛び去ってしまわないようにとの願いでしょうか
わたしは茉莉が世の中を渡っていけるのか心配でした、世の中にヨゴレは数多くあります、例えば、美羽
天使のようにふわふわな茉莉はこの先、異性と触れ合う日は一生来ないかも、それがさらに心配でした

肩を触れさせながら写真集をめくっていた千佳と茉莉の視線が、ふいに触れ合いました、
茉莉は千佳が好きでした、けど最近の千佳とわたし達の経験を「わかんない事」と決めていました
千佳は茉莉が好きでした、でもわたし達のような早すぎる経験は今の茉莉を傷つけると思ってました
お互い、すぐに視線を写真集に戻しました、恋人同士の猫が寄り添う写真、二人の頬は、ほんの少し・・・
千佳の頬に茉莉ちゃんの髪、いい匂いの栗色の毛先が触れました、くすぐったいなと思っただけでした
ハネて千佳の顔にかかった幾筋かの茉莉の髪、千佳は髪の乱れを直してあげようと、白い髪に触れます
その時、千佳の頭の中で何か起きたのか、千佳自身にもわかりませんでした、千佳は茉莉の髪に触れ
そのまま茉莉の頬、背中、胸、首筋、そして眼鏡の奥の瞳に触れ、両肩に手を置き、スっと押しました

千佳は男性の性器を持っていても、心は男ではありません、でも、もう「女」でも無いんでしょうか
女や男を超越してしまった心、ただ「美」を喰って生きる千佳の本能が、ついに目覚めてしまいました

ベッドに倒れこむ二人、折り重なる二人、触れ合うほど近づいた顔、絡み合う足、体温と鼓動と呼吸
茉莉には何が起きたのかわかりませんでした、千佳にも、わかりませんでした、自分の「目覚め」が

まさか・・・こんなことになるなんて・・・・
ゴハっと!(19)「臙脂」

千佳はそのまま、ベッドの上の茉莉に乗り、そっと体に触れました、脇に手を這わせ体の形を確めます
「え・・?ちぃ、ちゃん・・・?・・・なに?・・・なに・・・え・・・いやっ!・・・や、やめて!だめぇ~!」
茉莉は千佳の行動と、普段の美羽の話から今自分に起きてる事を察し、大きな悲鳴を上げました
千佳は泣き叫ぶ茉莉の姿に魅せられたような瞳で、茉莉のおなかの辺りを抱き上げ、うつぶせにしました
手足が自由に動かず、肺を圧され、口を枕に押し付けられれば、茉莉にはもう大した抵抗はできません
茉莉はくぐもった声で悲鳴を上げ、手足をぱたぱたと動かし、空しい努力を重ねて逃れようとします
「ちぃちゃぁん・・・・おねがい・・・・やめて・・・わたし・・・いやなのぉ・・・ゆるし・・て・・・」
千佳は勝手に動く自分の体と両手に戸惑っていました、体は茉莉を押さえつけ、両手は茉莉のスカートを
少しづつめくりました、白いパンツのおしり、千佳の頭の中までも自分の理性を無視します、欲しい・・・
自分の体に突然起きた変事の後、少しだけ大人っぽいパンツをはくようになった千佳が、少し前まで
はいていたのと同じ白い無地の、木綿の子供パンツ、おしりのラインもわからない色気の無いパンツが
千佳を狂わせます、そのまま、千佳は茉莉のパンツに顔を埋めました、茉莉の匂い、まだ子供の匂い
女の裸はネットにも本にも溢れていますが、友達として接しているうちは決してわからない女の匂いは
グラビアや風俗しか知らない人間が知る事の無い物です、己の力で墜とした女の匂いは、形の無い裸です
千佳は・・・茉莉のおしりに顔を押し当て、こすりつけ、その奥を探ります、本能はもう迷いません
今は子供の、蕾の匂いしか感じない茉莉、この可愛い蕾に女の香り立つ花を咲かせられるのは、あたしだけ
千佳は体をよじって逃げようとする茉莉を自分の体の各所を使って押さえ、両手でパンツを下ろしました
「い・・・いやっ・・・・っきゃぁぁぁぁ!やめて!・・・助けてお姉ちゃん・・・・おねがい・・・ふぇっ、ふぇ~ん」
茉莉のおしり、わたしたちの中で一番成長の遅い、赤ちゃんと変わらぬおしりに千佳は再び顔を触れます、
千佳は茉莉の腰を持ち上げ、膝をつくようにして、茉莉の、女にしか無い部分を後ろから露にしました
千佳は決して茉莉が痛みを訴えるような強引な押さえ方はしていません、ただ茉莉の抵抗する力を
ほんの少し上回る力で、茉莉を思う通りの姿態に変えます、茉莉はもう、か細い泣き声を上げるだけです
千佳は自分のスカートの中で今まで経験のない熱を感じました、耐え切れず蹴り脱ぎ、シャツも脱ぎます
茉莉のブラウスのボタンを、抵抗の隙をついて外し、両腕を後ろに導き、茉莉の体から抜きました
襞が入った綿のスカートを暴れる茉莉の足から、短いソックスと共に魔法のように脱がせます
千佳の本能が望む行為は性器だけで出来る事ではありません、茉莉の肌の全てを望み、奪い、与えました
「ふ・・・・ふぇぇ・・・・ふぇぇぇん・・・・いや・・・いや・・・・・ひっ・・・ふぇっ・・・ふぇぇ~ん」
そして千佳は・・・後ろ向きで膝をつかされた茉莉のおしりの間の溝、女の性の部位と呼ぶには早い器官に
今迄の同じ経験からは考えられない貪欲さで噛み付きました、歯をそっと立て、唇と舌で激しく噛みます
「・・・ひ・・・・きゃぁ!・・・・いやぁぁ!・・・ちぃちゃん・・・いや・・・いや・・・えっ・・・えぐっ」
茉莉からはまだ、女の匂いの液の分泌はありません、微かなおしっこの匂いまでもが千佳を魅了します
千佳はまるで生まれて初めて女の大切な部分に触れたかのように、茉莉の、その中が知りたくなりました、
どんな形?どんな色?どんな反応?どんな匂い?どんな、味?・・・どんな、神秘が、そこに、あるの・・・?
千佳は茉莉の固い溝の中に舌をねじ入れ、中の粘膜と転がる粒を感じ、何度も舌を出し入れしました
「いっ・・・・いやぁぁぁ!・・・・やめてぇ・・・やっ!・・・・やめてよぉ・・・・ひぃっ!・・・いやぁぁっ」
茉莉の粘膜の奥から生臭く粘っこいものを感じました、千佳が知っている女の味と匂い、茉莉の、匂い
千佳は自分の唾液と、茉莉が初めて性の意識によって分泌した液で滴り光る女の秘部に魅入られました
茉莉の花びらが開こうとしています、美しい花弁と花芯、魅惑の芳香を誇る茉莉の花が、開いていきます

ゴハっと!(20)「スワロウテイル・バタフライ」{前}

茉莉はもう観念したのか、それとも自らに芽生えた未知の感情の不安のせいか、涙声で千佳に乞います
「ちぃちゃぁん・・・・ふぇっ・・・・おねがい・・・したいこと・・・していい、から・・・いたくないように・・・・
して・・・・・えっ・・・えぐっ・・・・みっちゃんが、いってたみたいに・・・・やさしく・・・・ごはっと・・・・して」
わたしは茉莉ちゃんには絶対にこの言葉を知ってほしくないと思っていましたが、その言葉は間違いなく
茉莉の恐怖を和らげ、本能を熱しました、あの時のわたしは茉莉よりずっと臆病だったのかもしれません
千佳はうつぶせで腰を上げた茉莉の上に柔らかく覆い被さり、茉莉の耳を唇でくすぐるように囁きました
「だいじょうぶ・・・・すごく気持ちよく・・・すごく幸せに・・・したげる・・・わたしの大好きな、茉莉ちゃん・・・」
茉莉は首筋と耳をやさしく刺激する千佳の唇を感じてました、まだそれがくすぐったいとしか感じません
千佳は、今まで経験のない脈動と湿り気を感じる自分の象牙を、茉莉の濡れた溝に、奥まで挿しました
「いっ・・・・いっ!・・・・いたぁい!・・・・いやぁ・・・ぬいて!ぬいてぇぇ!いたいよぅ!いやぁぁぁあ!」
茉莉を刺し殺すかのような勢いで挿れた千佳、茉莉は金切り声を上げました、こんな強引なのは初めてです
千佳は再び逃れようとする茉莉を体と手足とその象牙で押さえつけ、ゆっくり、すぐに全力で動きました
茉莉は体が裂けるような痛みに、言葉にならない悲鳴と助けを呼ぶ泣き声を上げ続けました、
美羽やわたしの自慢話や、アナが内緒で明かしてくれた経験で聞いていた快感など、どこにもありません
千佳は激しく腰を突き、ただ茉莉を犯す快感に溺れていました、そうする事でしか咲かない、美しい花

千佳は自分が蟷螂ならよかったと思いました、蟷螂の雌は交尾をしながら、その雄を食べてしまいます
茉莉と全ての想いを遂げて、そして食べられて、血肉になり、ひとつになれるならどれだけよかったか
千佳は誰かと過ごした次の朝が嫌いでした、どんなに愛し合っても朝の二人は別々の体なのが悲しいから

ゴハっと!(20)「スワロウテイル・バタフライ」{後}

「いっ・・・いやぁ・・・いたい・・・いたいよう・・・たすけて・・・たすけて・・・いたい・・・あついよ・・・」
千佳に再び初めての経験が訪れようとしています、なんと千佳は茉莉より、早く果ててしまいそうです
茉莉はまだ感情の頂点にはほど遠い潰れたような悲鳴を上げています、でも千佳は自分を止められません
初めて感じる深い感覚と飢え、犯される茉莉の美しさ、突上げる動きを緩める事も止める事も出来ません
「はぁっ・・はぁっ・・・茉・・・莉ちゃん!・・・ごめんね!・・・茉莉ちゃん・・・・あたし・・・あ・・・あぁぁん!」
千佳は一瞬反った体を茉莉の背中に伏し、息を切らしながら濡れて少し血のついた象牙を抜き取りました、
しゃくりあげながら泣いている茉莉の中から、千佳の我慢できなかったものがダラダラとこぼれます
そのまま千佳は、悪夢に震える茉莉の横に這い寄り、背を向けて倒れこみました、茉莉を直視できません
近くにあったティッシュを一枚抜き、背を丸め自分の象牙をこそこそと拭きながら、茉莉を盗み見します
こんな情けない千佳は今まで見た事がありません
茉莉は、自分が犯された事実を少しづつ感じ、それをもたらした千佳を、今、茉莉の横で情けない姿で
前を押さえながら背中越しにこちらをチラチラと見る、粗相をした犬のように怯える千佳を見つめました
茉莉は・・・千佳の肩に触れ・・・・目をそらそうとする千佳を直視して・・・「二度目」を求めました

「女は、ヤっちゃえば言いなり」
わたしがどこで話しても反論される、後ろめたさを隠すようにムキになった反論に出くわす言葉
でも、伝聞や創作よりも自分の目で見た物を信じるわたしには、紛れも無い事実を含んだものなんです

最初の一回よりはお互いに満ち足りた二回目が終わりました、隣でうつ伏せになる千佳に茉莉が囁きます
「ちぃちゃん・・・ありがとう・・・・わたし・・・ちぃちゃんがだれとなにをしてたんでも、気にしない
・・・・だって、最後にわたしを・・・・ちぃちゃんは・・・・・わたしだけを・・・・えらんでくれたから・・・」
千佳はうつ伏せのまま黙っていました、疲れきった千佳の背中を撫でる茉莉に、辛い言葉を吐き出します
「茉莉ちゃん・・・ごめん・・・ごめんね・・・ダメなの・・・あたし・・・ひとりの女のこじゃ・・・・ダメなの」
茉莉は、たった今自分の大切なものを捧げた、愛おしい千佳の、たった一人になれたと思っていました
「う・・・うそ!・・・うそでしょ!・・・・ちぃちゃん・・・そんな・・・いやぁ!・・・う、うぇぇ・・えぇぇん!」
千佳は体を起こし、体を丸めて泣く茉莉の髪に触れましたが、茉莉はただ「帰って!」と泣くだけでした
悲しみに打ちひしがれ、いつまでもさめざめと泣く茉莉を背中に、千佳は黙って部屋を出ました

家に帰って来た千佳はわたしの部屋に来ると・・・無言でわたしの胸に飛びこみ、大声を上げて泣きました

「好きだから、愛してはいけない」
「愛してるから、離れなくてはいけない」

女が幾度もの事実を乗り越えて知っていく真実を、千佳はあまりにも早く知らなくてはなりませんでした

ハっと!(21)「かすみ網」

茉莉ちゃんが心配でした、でも彼女はいつも通り学校に来て、アナちゃんに手を引かれウチに来ました
黙って入って来る茉莉を見て、息を呑みました、茉莉はわたし達の方を見て、繊細な笑みを浮かべます
わたしの知る茉莉は、その生まれ持っての可愛らしさと純粋な心のままの可憐な姿、まさに天使でした
今、目の前に居るのは、神様から地上の人間を見下ろす事を許され、鳥の羽根を与えられた天使とは違う
汚れを知ってしまった天使でした、羽根を奪われ地上に墜とされた堕天使は、こちらを見て笑います
わたしは初めて、甘い水を知った天使が神の怒りに触れ、地上に叩き落とされたその理由がわかりました
堕天使は・・・・あまりにも、美しすぎるんです、すべての天使が嫉妬で狂うほどに、天が淫れるほどに
今までと何も変わらない天使、純粋で可憐で大人しい茉莉は、堕天使の魔性を身につけてしまいました

千佳の部屋に集う四人の「座り位置」は大体決まっていました、部屋主として回転椅子に居る千佳と
とにかく高い所が好きな美羽、床のクッションを占めるアナ、皆を見渡せるベッドに座る事の多いわたし
そして茉莉は・・・今までもベッドの上が多かったんですが、いつの間にか千佳は、茉莉をベッドの端
回転椅子のすぐ隣に座らせる事が多くなりました、この魔性の堕天使を出来る限りそばに置きたい気持ち
今のわたしには、よくわかります、その時のわたし達はそれを・・・知ってか知らずか・・・・

日が暮れる頃、千佳の携帯を震わせる女がもうひとり増えました、千佳は何があってもそれに応じました

わたし達はそれぞれが千佳と関係を持ってしまいました、わたしが卑怯な手を使わずともわかるものです
わたしも、他の三人も、千佳の体でつながるお互いに危機感を持ち始めました、千佳を・・・渡したくない
二人きりで会う約束など皆の前で出来なくなりました、千佳を誰かと二人きりにすることを避けました
時々居なくなる千佳が、他の誰かと裸で絡みあってることを考えると、気が狂いそうになります
以前のように千佳との秘め事の話など出来ません、話がそうなりそうになると不自然に黙ってしまいます
そんなわたし達の無言の牽制が、千佳の顔から少しづつ笑顔が消え、以前のような翳を落していきます

わたし達の関係ははヒビ割れていきした、わたし達のすべてを包む千佳が、壊れていきました

そんなある日、千佳の部屋、いつもの四人とわたし、以前のように和やかに、和やかを装っていました
わたしも他の三人もおいそれと千佳に触れられません、そんなことをしたら他の三人の視線が刺さります
そして千佳を傷つけてしまいます、粉々に壊れそうなわたし達、それを自ら壊すことを皆恐れていました
まるで膨らんでいく風船を皆で回す罰ゲームのような空気の中、わたし達は今まで通りを装っていました

そんな空気に耐えられないのは・・・美羽です、部屋の隅で皆を窺ってた美羽が突然千佳の後ろに回り
回転椅子をプシュっと下げ、千佳を後ろから、優しく抱きしめました、体を通じた二人だけの妖しい抱擁
アナと茉莉、わたしまでもがが美羽を睨みました、美羽はそれを気にもせず・・・いえ、足が震えています
この見た目より臆病で誰よりも寂しがり屋な少女が、わたし達から弾かれる恐怖に耐え、全て失ってでも
苦しむ千佳を救い出そうとしました、千佳の体に両腕を絡ませたまま、千佳に、わたし達に囁きます
「ちぃちゃん・・・ねぇ・・・わたし達四人の・・・誰が・・・一番・・・好き?・・・ア、アタシに決まってるけどね!」

ゴハっと!(22)「ピンク・フラミンゴ」

皆が千佳を注目しました、わたしまでも、美羽のこの困らせる質問の答えを、無言で千佳に求めました
わたしは美羽の情熱に、美羽はアナの優美さに、アナは茉莉の魔性に、茉莉はわたしの包容力とやらに
皆がお互いに対して「かなわない」と思ってました、そして皆がそれを覆す千佳の言葉を待っていました
女として男として負けていても、好きという気持ちで自分を選んでくれると信じる、恋をしてるんです
千佳はわたし達の視線に戸惑いました、逃げたい気持ちも見えました、救いを求め、窓の外の闇を見て
「海・・・・・・・行きたい・・・・・・・・・・・な」
「う・・・・海ィーーーーーーっ!?」
千佳のその発言に最初に反応したのは美羽でした、今までの深刻な表情を、一転して輝かせています
茉莉とアナも、お互いを見つめあって期待の笑みを満面に浮かべています
今は夜から夜中に向かおうという時間です、海はここから歩ける距離ではありません、
千佳も、皆も、わたしさえもその提案には何一つ疑問を持ちませんでした、どうかしていたのでしょうか

千佳が再び目をやった窓の外の闇には、闇の太陽のような満月が煌々と輝いていました、わたしは・・・

「いくぞ、海!」

三人の親に電話をかけまくりました、夜遊びの許可を求めるつもりが丁重なお礼を言われ、参りました
言うなっていったのに・・・お母さん達にはバレてしまってるようです、わたし達の出来事も、今の問題も
アナのお母さんは「アナをよろしく、アー私が女の子の頃に千佳ちゃんが居れば、こぉんなダンナと・・・・ねぇ」
思わず電話越しに笑みを交わしてしまいました、全てお見通しの女の先輩、全て見守ってくれるお母さん
わたしはまだ、かないません

準備といえるものは何もありませんでした、わたしは例のごとく車を無断で借り出し、四人を乗せます
水着やらの話は皆、しませんでした、部屋で目についた大きなタオルケットを一枚入れただけです
後部座席では千佳が左右にアナちゃんと茉莉ちゃんをハベらせ、左右の二人の方が御機嫌な顔をしてます
助手席では最近ゲーム等でラリーにハマってる美羽が、国道を走るわたしの横で煙草の箱に口をつけながら
(柳沢慎吾がよくやってるアレです)「レフト、スリッピー」「イバ!イバ!」とモヤより役立たずなナビをしています

時間もかからず、月の浮かぶ夜中の海岸に着いた時、それまではしゃいでたわたし達は無口になりました

ゴハっと!(23)「Лебединое озеро~白鳥の湖~」

無免ドライブを始めた頃、あちこち走って偶然紺野ちゃんと見つけた、わたしたちの秘密の海岸は
何も無い砂浜が道路や他の海岸と分厚い砂防林で隔てられた、誰も好んで行こうとしない海岸でした
紺野ちゃんが防風林の死角で偶然見つけた、普通車一台がやっと通れるグラベルをガタガタと押し通ると
その先には広く綺麗な砂浜があります、海水浴場ではないので、視野の範囲には人工物は何もありません

わたしは林を抜け、砂浜に車を乗り入れ、皆を秘密の海岸へ招待しました、紺野ちゃんには申し訳無い
四人がてんでに車から降り、信じられないほど明るい月の下の白い砂浜、淡い銀の海に喚声を上げました
水着もなく、陽の光もなく、お菓子もない、おしゃべりすらないような、そんな奇妙な夜中の海水浴
5人で車から少し海に近づいた砂浜に座り、波の音と、すべてが月の銀色に光る海岸を黙って見ていました
わたしたちは、何をしにきたんでしょうか、何が始まるんでしょうか、どこからきて、どこへいくのか

こういう時に真っ先に動き出すのは美羽・・・いえ、アナちゃんです、彼女は優雅な仕草で立ち上がると
砂浜を海の方へ、月の方へ歩いて行きました、美羽はただ黙って、月を浴びている千佳にみとれています
月の光の下、アナがこちらを振り返ります、アナは・・・わたしたちアヒルの群に降り立った白鳥でした
白鳥は月の光に美しい髪と瞳、そして肌を輝かせ・・・身にまとった衣を一枚づつ、脱ぎ捨てました
襟シャツを体から滑らせ、フレアスカートを落とし、パンツさえも片足を上げた可憐な姿で脱ぎました
すべてを脱ぎ捨て、全身に月の光をたたえて踊る美しい白鳥は、両腕をわたしたちに広げ、言いました
「わたしたちは・・・・・・・・・・・ここに・・・・・・・・・・・来ました・・・・・・・・」
最初にわたしが立ち上がりました、部屋着をそのまま着てきたTシャツを乱暴に脱ぎながら、叫びました
「そうだ!、わたしたちは・・・・・ここに来た!」
わたしがセコセコとジーンズのボタンを外していると、横で美羽がさっさとワンピとパンツを投げ捨てました
茉莉ちゃんは皆に遅れながらも、しかし皆の中では一番艶っぽく、エプロンドレスをさらりと脱ぎました
千佳は・・・千佳は少しズルいです、脱ぎ始めたはいいものの、未だ理性がほんの少し残るわたしが
ブラのホックを外せなくて手間取っていると、千佳は後ろからそっと手を触れ、ホックを外しました
四人の裸の鳥たちが千佳を見つめます、千佳は泣いていました、頬を銀色に光らせ、四人を見て・・・
「わたしたちは・・・・ここにきた・・・・・こんなキレイなところに・・・・こんなキレイなみんな・・・」
千佳はTシャツとデニムのスカート、パンツを空に放りながら、月を輝かせる太陽のように、笑いました

「わたしたちは、ここに来た!」

ゴハっと!(24)「ラップランド」

その叫びがきっかけ、皆で千佳に駆け寄ります、まず美羽が千佳にタックル!そのまま千佳を脇に抱えて
波打ち際を走り、二人で海にトライしました、海の上を二人で転がり、水の冷たさで同時にキャッと叫びます
そこへ果敢にも突っ込んでいったのは茉莉ちゃんでした、はしゃいで美羽と転げ回る千佳に飛びつきます
あっさり吹っ飛ばされた美羽は再び千佳に突進!、それをスマートにかっ攫うべく横を駆け抜けたアナは
なんと千佳の意外な反撃にあっています、わたしは5人分の服を拾って車に放り込み、皆に駆け寄りました
波をかぶりはしゃいでる裸の鳥たちに突撃!千佳はわたしが頂いた!・・・結託した三人に返り討ちです

美羽が隙をついて千佳の唇を奪いました、千佳もそれに深く応じ、月の下で二人きりの口づけを交わします
わたし達は嫉妬や焦りより、その二人の美しさに惹きよせられるように、千佳に駆け寄りました
アナは美羽が交わした千佳の唇の二番目になるべく、千佳の頬に、食べてしまいそうなキスをしてます
茉莉は千佳の前に膝をつき、他の二人が唇の次に、唇よりも欲しい千佳の象牙をそっと口に入れています
わたしは、求める三人とすべてに応じる千佳を、丸ごと抱きしめ、千佳と三人にキスの嵐を浴びせました

わたし達は、波打ち際を転がり、ぶつかり、からみ合いながら、できるすべての方法で愛を交わしました
仰向けで潮の満ち引きを感じるわたしの上に優しい波のような千佳が乗り、痛い位にゴハっと貫きました
絶頂の興奮で呆然とするわたしの横で、千佳は茉莉に挿れながらアナと口づけを交わしています
美羽はアナを指で弄びながらわたしの下半身の敏感な所を、優しく舌を使って中まで愛してくれています
わたしは快楽の声を上げ愛液を垂らしながら、千佳の微かに膨らんだ胸を舐め、揉み、愛撫しました
体を踊らせて甘い声を上げる千佳の硬い象牙を、アナが口で出し入れしながら激しく貪っています
茉莉はアナのおしりに口を、続いて性器を押しつけながらわたしに卑猥な言葉を囁き続けます
美羽をすこし乱暴に犯してる千佳が再び欲しくなったその時、千佳がわたしのうしろを奪いました
痛みで反り上がりながらアナと抱擁を交わし、秘部をこすり合わせる美羽と茉莉の唇を味わいました

すべての力を使い果たして砂浜に寝転ぶわたしたちを、真円の美しさを誇る月が笑いながら見ていました
月だけが見ていたわたし達、いつも人の醜さを嘲う月に、人の美しさを少しでも見せてやれたでしょうか

一枚の大きなタオルケットに五人で包まるようにおおざっぱに体を拭き、服を着て家路に着きました
アナのシャツを着たわたしや千佳のパンツをはいた美羽、バラバラの服を皆で指差しながら
わたし達はなぜか笑いが止まりませんでした

「わたしたちは、ここにきた」

ゴハっと!(25)「FLY」

わたしたちに生じたヒビ割れの問題は、あっさりと解決しました
相変わらずわたしは千佳を独り占めしたいと思ってて、誰もが千佳に一番に愛されたいと思っていました
ひとつしかない千佳のカラダを取り合う女の争いは、それまでにも増してよく起きるようになりましたが
美羽が強引に、茉莉が静かに深く、アナがうらはらな言葉で、当然わたしも千佳の独占を主張するたび
そのたびにわたしたちと千佳は、顔を見つめあって笑ってしまうのです、楽しくてしかたないのです

わたしと千佳が夜を過ごしている時には窓からの訪問を控えていた美羽も、今は平気で入ってきます
夜、千佳の携帯が震えた後の「お出かけ」にわたしがついてったりもしました、千佳の甘い夜を半分こ
実はあの月の海の後、皆で一泊の旅行もしました、夜はドタバタとあまり美しくない交わりを楽しみました

千佳を独り占めしたいという気持ちはどうしようもありません、でもわたし達には当たり前の事なんです
だってそうしたいと思う友達が、こんなにいい友達が居るんですから、わたし達は何ひとつ怖くない
千佳が欲しい、独り占めしたい、誰より愛されたい、欲しがる気持ち、言っても、いいんです

美しい茶器を何度も割って純金の漆で継いだものがあります、それは割れる前より美しくなるそうです

わたしたち五人それぞれが、少しづつ変わっていきます

茉莉はその天使のような可憐さに、堕天使の魔性を身につけ、ますます女の魅力を磨きつつあります
今ではゲタ箱に入るラブレターの数も、男子をあしらうしたたかさも、アナちゃんを追い越す勢いです

アナはその持って生まれた美しさへの自覚が芽生え、それに見合った知性と能力を身につけるべく
英語等の勉強を頑張り、過去の意地っぱりな日本語嫌いを今ではクラスのみんなと笑い飛ばしています

美羽は今迄無縁だった女の可愛らしさを身につけるべく頑張っています、お茶お花に日舞、剣道まで習い
行く先々で騒動と伝説を残し、今はその能力で色々な知識、技術を次々と噛み砕いては吐き捨てています
先生方が揃って「問題児にして天才」と評した彼女の熱意が一つへ向かった時、何が起きるんでしょうか

わたしは・・・・わたしは変わったんでしょうか
最近、昔からわたしを知る人によく「丸くなったよね」と言われます
昔のわたし、女の、男に媚びた柔和な可愛らしさが嫌いだった頃のわたしがそんなことを言われたら
まずソイツの顔を丸く腫れ上がらせてやったところですが
今はといえば体型のことかな?と慌てて鏡をみて頭を掻いたりしています、千佳のために美しくありたい
わたしの気持ちで変わったところ・・・・相変わらず酒好きタバコ好き、お子様と遊ぶのが好きですが
今まで無縁だった家事をやるようになりました、学校の勉強にも取り組んでます、大学くらいは出ないと
一人の女として、一人の女を幸せにする責任感って奴が、なんともくすぐったく心地よいのです
惚れた相手と一緒になる為に夢を諦め就職する男女、ギターやバイクを結婚資金の為に売ったりする男達
失意や寂しさを口にしながら顔ではニヤつく彼等は、こんな充実感あふれる思いをしているんでしょうか

女は、男に媚び女に迎合し、良く見られようと無理をして、一番大切な自分の成長を忘れてしまいます
わたし達はただ、千佳に愛される女に、千佳という美しい女を愛するに足る女になりたいだけなんです

ゴハっと!(26)「巣立ちの日」

春が過ぎ、夏が過ぎ、秋と冬を越え、千佳は変わっていきます
自分の体の変化に恐れ、戸惑い、自信をなくしていた泣き虫ちぃが美しく変わっていきます
イタズラな美羽をあしらう姿、アナの強がりを解きほぐしていく姿、繊細な茉莉を気遣う姿
そしてわたしに入ってくる時の、わたしを貫いた時の、妖しくも艶やかな美しい千佳
男性のカッコよさじゃない、男に媚びた女のカワイサじゃない、千佳の女性としての麗らかさ

ある日、部屋で二人きりになった時、わたしはちぃに告げられました
「お姉ちゃん、あたし・・夢があるの、辛いとは思うけど、もう決めた事だから
あたし・・・宝塚に行きたいの!」
そうか、この感じをどこかで見たと思ったら・・・
「ばっ・・・ダ、ダメだ!ダメ!無理に決まってる!それに万が一ホントに入っちゃったら
メチャクチャになる!皆メチャクチャだ!わたしの愛する星組も、月組も花組も!」
宝塚は、TVで見る程度に好きで知っている方です、その女優の美しさと狭き門、あの集団の奇怪さも
「メチャクチャに、しちゃうの?あたし、が?、あたしの・・・この体が・・・?」
迷いました、でも言わなくちゃいけない、わたしが教えなきゃいけない、カゴの外に出るという事
わたしがいつまでも千佳を守れるワケじゃないから・・・
「いや、その、つーか、あぁ!メチャクチャだ!皆お前の体のせいでメチャクチャになる!」
事実わたし達は一度ヒビ割れメチャクチャになりました、そしてヒビは美しい紋様になり、素晴らしいメチャクチャへ・・・
「何で?あたしの体が人をメチャクチャにするの?どうして?なんでアタシが・・・」
千佳は初めて自分の体のことを告白した時のように、自分の「特徴」を切り落とさんばかりに睨みました
「皆が知っちまうんだよ!『ご法度』を!イケナイ事を!イケナイくらいイイ事を!」
罪無き魔性を得た千佳とわたし達の「ご法度」わたしは罪を犯しました、そしてわたしの美しい共犯者達
「ご法度・・・あたしが皆にご法度を・・・皆をメチャクチャに・・・それって・・・」
「そーだ!ご法度はわたしだけで充分だ!だからちぃはずっとわたしの・・・」
千佳はショックを受けたようでした、自分の負い目への・・・いえ、この顔は、わたしが見た事の無い・・・
「それって・・・あたしの夢だわ!これこそあたしの夢だわ!・・・アタシの・・・ハーレム!」
「ハーレムって・・・プゥッ!アッハハハハ!こりゃイイ!ヅカのハーレムか!そりゃ夢だ!」
何なんでしょう、人一倍地味で人一倍オクテだと思ってたちぃの夢が一番デカいなんて!最高の話です
「お姉ちゃん!笑わないでよぅ!」
「よし!決まり!親にはわたしが言ってやる!何でも手伝ってやる!宝塚へ行け!ハーレムだ!」
「お姉ちゃん・・・うっ・・・うっ・・・うあぁぁぁぁん!あーーーん!あぁーーーん!」
千佳は大粒の涙を流し、声をあげて泣きました、あの告白の時のように、あの告白の時とは逆に・・・
千佳はわたしの胸に飛びこみ、あの告白の後のように泣きました、あの告白の後とは逆の気持ちで・・・
「よしよし、ちぃ、そんな子供みたいに泣くな、もうお前はわたしの・・・いいよ、今日はいいよ・・・
今日は一杯わたしに抱きついて、好きなだけ泣きな・・・ちぃ・・・明日から、頑張れ!」

千佳、麗らかに逞しく成長した千佳、千の佳き事に出会うために生まれた、わたしの可愛い千佳
わたしの妹でよかったか?あたしの腕の中で育って幸せだったか?わたしに抱かれて・・・
おまえがわたしとアイツラと一緒に感じた幸せは、普通の女の幸せじゃないかもしれないけど
おまえの体が得た物は、普通の女とは違う物かもしれないけど、おまえはひとつ、世界でひとつ
おまえは・・・やっと見つけたんだ、自分を見つけたんだ、普通じゃねぇ、でも最高の、夢!
今日はわたしの胸で泣いて、そしてわたしの腕を離れて、幾千の幸せを捕まえに飛んでっちまえ!
忘れるな、ゴハっとだぞゴハっと!女が幸せを欲しい時は、惚れた女を幸せにしたい時は、ゴハっと!だ

わたしは、おまえの姉でよかったよ、たとえ何百回生まれ変わっても、おまえの、姉になりたい

ちぃ・・・

ゴハっと!(エピローグ)「ガルーダ」

千佳が美しい姿で踊っています
世界中の男を、女を、自らのハーレムに従え、千佳は美しい姿で踊ります
すべての人類の性を自らの幾千里の翼と化し、千佳は美しい姿で踊ります

世界は、人類がその行為を記憶に残すようになって以来、その性ゆえの愚行を重ねています
今日も世界のあちらこちらで、人は傷つき、他者を奪い、性による愚行は止むことを知りません

わたしたちはこれからも、人類の愚かなる性からは逃れられないのでしょうか
いつの日か、性もない、美しさもない、ヒトでない形態にまで進化させられるのでしょうか

千佳は美しい姿で踊ります、性の美しさを現した姿は、人間が性を望み、賛える心を失わない限り
わたし達の前で美くあり続けます、やがて性がその形を変えても、いつまでも人類を魅し続けます

千佳は、美しい姿で踊ります
わたし達は、新しい時代に入ることができます

ゴハっと!

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