TSESPer0106

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俺は0106号と呼ばれていた。この施設、政府の超能力研究所では、稀な男性被験者だ。
通常、女性の方が感受性も高く、ESP能力の発現率も高い。
遺伝的にどうなっているか知らないが、女性の方が能力者が多いとも聞いている。
その中で、極稀に男性の発現者もいる。それが俺だった。
ただ男性の場合能力のコントロールが難しく、一人前になれない場合も多い。
特に俺の場合、潜在能力は非常に高いとされながらも、意識を集中しようが補助の能力者がいようが、全く自分では力の管理が出来なかった。
幼い頃は、情緒も不安定だったためか、感情が爆発する時にのみ能力が開放されたけれど、コントロールなんて出来なかった。だから近所の奴らは俺を「宇宙人」だの「鬼っこ」だのさんざんな渾名を付けいじめてくれた。

親はと言えば、そんな俺を疎ましく思っていたようだ。仕事がうまく行かないと殴られ、気分がむしゃくしゃすれば蹴られ、いつも体中痣だらけだった。今でも誰かが俺のそばで手を上げると、身が竦んで動けなくなってしまう。
そんな親の所へ、俺が16の年に政府の役人が来た。能力がある、こちらで預かりたいとの申し出に、あいつらは一も二も無く飛びついた。そしてたっぷりの銭をせしめ、満足げに言った。「初めて役に立ったな。」と。
そう、俺は捨てられたんだ。親に。しかしそう思っても悲しくは無かった。やっと殴られ蹴られ、蔑まされる生活から脱却できるんだから。その時はそう思った。

しかし現実は常に俺にカライ。周りは殆どが女の中で、しかも見事にコントロールされている能力をまざまざと見せ付けられた。「潜在能力高いのにダメね」なんて平気で言う奴らから、孤立していった。落ちこぼれた訳だ。
そんな中で、一人だけ女なのに俺の面倒を見てくれたひとがいた。ナンバー0105、だった。彼女は慈愛に溢れ、常に俺の味方だった。世の中を、そして自分の能力を呪っていた俺に、彼女は「幸せになるための力なの」と優しく説いてくれた。

彼女自体もその容姿から皆に疎まれてきた過去があったようだ。勿論俺と同じく親に売られてきたと言っていた。自らの能力を何に使うかわからないこの施設での訓練に、徹底して拒否の態度を貫いていた。しかし行くあてのない身では甘んじてその訓練を受けるしかない。それでも女性である自分には、訓練自体が耐えられないと悲しそうな表情をしていた。
ここでの訓練、言って見れば如何に能力を引き出し、コントロールし、使えるようになるか、だ。女性には耐えられない訓練、それはセックスだった。
どういう事なのか、無学な俺にはわからないが、感情と理性が混ざり合い精神が高ぶった状態が最も能力を発現しやすいらしい。そしてパワーも搾り出せるらしい。女性の場合、オルガスムスが長く取れる事もあって、能力を開放しやすいらしい。男はその点パワーはあっても持続できない。

0105は、定期的にセックスを強要される事を嫌がった。当たり前だろう。それでも完全に管理されている俺たちには拒否権はない。彼女は自分の能力を強引に閉じ込めた。そして人形のように耐えていた。
俺は0105が好きだった。その容姿、アルビノだと言っていたが、白い髪に白い肌、赤い目は俺の心を掴んで放さなかった。勿論身体だけじゃない。その魅惑的な身体が無くても、優しい心に最も惹かれていたのだから。
ある日事件は起こった。俺の能力が各国の研究所で扱われている奴らより、数段高いレベルだと分った時、争奪戦が繰り広げられた。どこの国かは知らないが、特殊部隊が突入し、研究施設をめちゃくちゃにしていった。当然俺は、別室に連れて行かれていたが、そこにも突入してきた。
俺は首に痛みを感じると直ぐに昏倒したらしい。それ以後の記憶は無かった。後から所員に聞かされたのは、俺を奪還するため多くの血が流れたということだけだった。

それからは、地下深く隔離され、様々な薬物を投与されながら訓練が行われる毎日だった。男性の訓練は女性と異なり、セックスでなはく精神集中の為の修行のようなものだったが。
当然0105とは会えない日々が続いた。

*******

「今日も訓練ですか?所長」
被験者としていつも訓練の前には薬物が投与されていた。その際にはベッドで寝ている。目の前にいる男を俺は所長と呼んだが、本当に所長かどうかは知らない。本人が「所長と呼べ」と言ったからそうしているまでだった。年は30代後半か?やせぎすで目つきだけやたらぎらついている奴だ。
「いや、今日は違います。0106号君、君は自分の価値が分っているかい?」
そういうと所長はアンプルを取り出し、注射器にセットした。
「さぁ、価値なんてあるか判らないです。モルモットくらいはあるんですかね。」
軽く憎まれ口を叩いたが、所長は気にするようでもなかった。妙な余裕があるのが憎らしい。
「実は前々から上の方からせっつかれててね。君の「実用化」はまだなのかってね。年間君だけに数億という金を使ってるんだから無理も無いけど。で、ついこの間、人事異動があって、母体組織の首が挿げ変わったんだ。それで君に関する話が出てね。」
話しながら所長は俺の首筋に薬剤を投与した。ちくっとする痛みが感じられたがその後は変化がない。

「…話の内容知りたくないか?」
「はぁ、どうなったんですか。」
俺ははっきり言ってどうでもいいと思っていた。今にして思えば大馬鹿だったが。
「君は廃棄処分に決まったんだ。」
廃棄処分?それって捨てられるって事か?え?今の注射ってもしかして。
「ああ、慌てなくていいよ。毒物じゃないから、今の注射は。少しばかり眠っててくれ。オペも直ぐ、というか君は寝てるだけだから、ちゃんと終わるよ。」
「オペ? どういう、事、なんですかっ?」
次第に俺は自分の手足がしびれ、言うことを聞かなくなるのを知った。だからと言って抵抗しない訳じゃない。まだ自由になる胴体部分をゆすってベッドから落ちようと画策してみた。
「おいおい、危ないね。」
所長は俺の肩を掴むとベッドに押し付けてしまう。細そうなのに意外と力が強いじゃないか。
「…君に年間数億も使うより、もっと発掘に力を入れろって事なんだ。君はもう必要ないから殺せという話なんだ、端的に言うと。でも、我々所員は君の能力を高く評価しててね、今後君のような能力者はでないかも知れない。だから一計を案じたんだ。」

もう、俺は殆ど動けなかった。意識も次第に朦朧としてきた。しかし、何か重大な事を言いそうだと確信し、なんとか飛びそうな意識を繋ぎ止めた。
「これまでの研究でね、やはり脳が力を出しているのが分った。ただそれに女性ホルモンや男性ホルモンが如何に関与しているかは、まだ研究中だ。そこで、君を死人に仕立てるのと一緒に、女性に脳を移しちゃえって言うことになった訳だ。脳移植して君の能力が失せても仕方ない。その時は再度廃棄処分にすればいいし。女一人どうにでも処理できるだろ。成功したなら、これまでの男性能力者を全て女性化させれば、最強の集団が作れる。君のために費やした経費なんて安いもんだ。」

「こ、の、悪魔めっ、基地外やろう!」と叫んだつもりだった。しかし既に意識は飛び始め身体の筋肉もどこに繋がっているのかさっぱり分らない。
「身体は君が気に入りそうなものを用意したよ…。」
そこまで聞くと、悔しさにおかしくなりそうな俺の意識は、真っ黒なタールにどっぷり浸かったように、沈みこんで行った。

*******

目が覚めると、高い、白い天井が見えた。身を起こそうとしたが身体は言うことを聞かない。目だけを動かすと左腕に点滴が刺さっている。上から下がっているバッグは半分近くが体内に流れたことを示すように萎んでいた。
右の方には心拍モニターだと思うが、機械が置いてある。
不意に眠る前の事が蘇った。俺は、どうなったんだ?女にするって言ってたが、本当にそうなっちまったのか?俺は恐怖で呼吸が速くなってきた。息苦しい。
ふと目に入った胸元が、それまでの俺じゃない事を物語っていた。なんかある。二つ。益々呼吸が速くなってしまった。手が痺れてきた。指が反り返り痙攣したようになっている。どうしちまったんだ、誰か助けてくれ。苦しいんだ。
「………!」
どうなってるのか、叫ぼうにも声が出ない。空気が声帯を振動させてくれない。
なんでだ?!この身体はどうなってるんだ?
「あ、0105号目覚めましたよ。パニックになってるようです。」
看護士、頼む、冷静に俺を診るな。何とかしてくれ。助けてくれ。
助けも呼べない。何もしてくれない。俺は涙が出てきた。
「大丈夫よぉ。これをつけて呼吸しましょう。はい、そんなに浅く速くじゃなくて、ゆっくりね。」
あほか、ビニールの袋なんか口につけるな窒息しちまう。殺す気か?…………
………あ、楽になってきたか?
「あなた、パニックになって過呼吸症候群になってたのよ。酸素って身体に入りすぎると毒になるのよ。」
そうか、そうだったのか。過呼吸症候群てなんだ?
「あ、所長。」
扉から所長が入ってくるのが見えた。俺は何とか身体を動かそうとしたが…。
無理だ動けない。
「あー、そのままそのまま。何がしたいか良くわかるよ。目を見ればね。君、ちょっと外してて。」
看護士、行くな、頼む、こいつと二人きりは嫌だ。

「はい。NSにおりますので。」
俺も所長も看護士が出て行くのを見送った。俺と所長では心情が全然違うだろうが。
「さて。まだ神経が繋がって間もないから分らないだろうが、無事オペは終了したんだよ。目出度く女になった訳だ。どうだい?感覚はってまだ分らんか。」
ちくしょう、やっぱりこの二つの山はおっぱいかよ。元に戻せ。
「そう、それは乳房だね。うん、いい身体してるよ、今の君は。元の持ち主は反抗的だったからねぇ。あ、君の身体は上の奴らが処分したよ。無事、君は「廃棄処分」となった訳だ。だからもう戻れんよ。」
そんな重大な事を簡単に言ってくれるな。くそっ泣けてきた。
「その顔で泣かれると中々そそられるが、ね。さて、今の君の身体、誰のだと思う?」
そんなの知るか。声も出ないのに答えられるか。
「…分らんかな。君の愛情ってそんなものだったのかねぇ。」
…え?愛情?ちょっと待てよ、所長…。
「この輸液バッグ、番号書いてあるだろ?さっきの看護士も番号言ってなかったかな?」
バッグには…0105号?俺は0106だぞ。0105は彼女の番号だ…。看護士は…0105号と言ってたか?そんな、馬鹿な…。
「うん、答え分ったようだね。ちょっと遅いかな。そう、君の身体は0105号のものだ。彼女ねぇ、「もう、身体を許すのは嫌ですっ、協力なんてしません。」って言ってね。自分のPKで心臓止めちゃったんだよ。」

まさか、そんな…なんて事だよ…。
「君も彼女も好きあってただろ?彼女死んだからね、この計画を思いついたわけだ。君の身体には彼女の脳が入ってて、もう処分されたろうね。そして、我々は君という無限大の能力者とその入れ物を手に入れた訳だ。」
どんな説明されても、彼女の姿しか思い出せない。彼女の声、髪、しぐさ…。
もう、二度と会えないのか…。なんで相談してくれなかったんだよ。
「まぁ、これから実験や訓練は君に引き継いで貰うし、身体が動くようになるまではPKの練習でもしててくれ。あ、そうそう、声だけどね。」
お前ら、人の人生めちゃくちゃにしやがって。これ以上なにしようって言うんだ。
「あんまり0105が罵詈雑言吐くからね、オペで声帯取ったんだよ。君にはちとつらいかも知れんが、テレパシーの訓練だと思えば安いもんだろう?」
ふ、ふざけんなぁっ、彼女の声帯取ったって?人間の尊厳踏みにじりやがってぇ。お前ら絶対に殺してやるっ。
俺の身体に変化が起こった気がした。これまで味わったことの無い、頭から、下腹部へ力の渦が集まる感覚。昔一度だけこれに近いのがあったけど、こんなに大きな渦が出来なかった。その集まった力を一気に所長に向かって解放しようとした。が。
ぎゃあああ、痛い痛い頭が割れる、痛いぃっ!
眉ねを寄せ、目をしっかり瞑り歯を食いしばった。苦痛に顔がゆがむ。神経の繋がり切っていない身体なのに、俺の、いや、彼女の身体は「ビクン」と震えた。
「おおっ、早速能力を出せるようになったか。やはり我々の考えは当たってたんだな。」
満足そうに機器を見つめてやがる。能力を計測する機械でも作ったのか?
「君にはね。移植ついでにリミッターをつけたんだ。もし能力全開でこられたら、こっちの身が持たないだろ。あまりにでかい力を使うと、痛覚神経に直接信号送るから、死ななくても狂うかも知れない。あまりして欲しくないね。」

お、お前がつけたんだろうが。他人事みたいに言うなあ!
「さて、状況説明もしたし、そろそろお暇しよう。あ、そうそう。君と彼女は生体の適合値が高かったんだが、完全じゃない。そんなのあり得ないからね。今、我々が開発した新規の免疫抑制剤使ってるから、死ぬことはない。ただ。ここから逃げ出したらその薬剤も手に入らない。分るだろう。これは我々の保険なのさ。あと一日くらいで神経も繋がるだろ。動けるのは明後日からってとこかな。じゃあね。」
勝手に来て勝手にしゃべって帰っていきやがった…。
俺の身体はもうない。嫌な奴だが、嘘だけはつかない。この身体は0105の、リサのもの…。リサ、なんで自分から死んじまったんだ…。
俺は、自分の身体が女になった事より、0105号がリサが死んだ事がショックだった。悲しかった。今の俺には泣くしか出来ない。声も出さずに。
悲しみと共に怒りが、再び大きくなってきた。負の力が、また下腹部に集まってくる。むやみにその力を解放せず、小さく、細かくその渦をパイプ椅子にぶつけてみた。
大きな音と共に、椅子が倒れる。頭は痛くない。この位なら付加は掛からないのか。じゃあ、このベッドは?
うぎゃあああっ!痛いたいいたいい。はぁはぁ。これは、だめだ。どこが境界線なんだ。これじゃここから出られない。はっ?
「0105号、どうしたの?」
看護士が飛んできやがった。どうしたもなにも椅子を倒しただけだろ。見りゃ分るだろうに。
「あら?椅子が…。0105号がしたの?すごいわねぇ。」
すごいことあるか。俺は、俺たちはそういう「バケモン」なんだから。
「…あたしね、0105号の事すっごく素敵って思っててね。前々からお世話したかったのよね。」
…は?
「髪も肌も綺麗で、凛とした雰囲気が好きだったの。ふふっ。今、お世話できてラッキーだわ。」
お前、目の色変わってるぞ。あまり寄るなよ。いや、ちょっと耳元で囁くな。
「明日になったら、多少動けるようになると思うから。今の内に少し、ね?いいでしょう?」

いいでしょう?って何がだ?ちょ、待てっ、おい、胸さわんな。俺だって触ったことないんだっ。あっ、うぅ、なんだ?これ感じ方が…。
「あ、ちょっとビクってしたわね。もう神経繋がり始めてるのね。すごいわ。じゃぁ、もう少し良くなってね。」
頼む、もう、止めてくれっ。この身体をおもちゃにしないでくれっ。あ、やめ、はぁ…。女の身体ってなんだってこんなに…?ううっ、動けない事いいことにいたずらするなぁ!
「動けるようになったら、訓練されちゃうでしょう?0105号が男に良い様にされてるなんて、あたし耐えられない。だから、それまで…。」
あぅぅっ、やめ、て、くれ。感じてしまう。リサの身体で、嫌だ。頼む!はっ?くんれん?俺は男と、男に犯されなくちゃならないのか?いやだ、いやだ、男なのに男になんぞ犯されたくないっ、リサあ!助けてくれぇ!
身体は正直だ。多分、リサは何度も何度も「訓練」と称し、犯されたんだ。俺にはそんな事おくびにも出さず、微笑んで…。今、このトンでもなく感じまくるリサの身体が、俺にそれを告げていた。余すところ無く開発されまくったリサの身体…。悲しかった。そして感じてしまう自分が情けなく、涙が溢れてしまった。
「泣くほどいい?…それとも泣くほどいや?」
間抜けな質問しやがる。泣くほどいやに決まってるだろう?女なら無理やりされたらいやなの位分るだろう?
「…じゃ、こっちに聞いてみるね。こっちも泣いてたらOKでしょ?ね?」
こっちてどこ…。腰に風が?あ、止めろ、そんなとこ触るな、パンツ脱がすな!足広げるな!リサを汚すなっ!
俺は無意識に力を使っていたようだった。そう、リサの身体をおもちゃにされたくない一心で。
「な?!キャーっ。」
看護士を突き飛ばす位の力だったが、幸い痛みは感じなかった。良かった。看護士はそのまま壁まで飛ぶと、頭をぶつけたのか起きてこない。まぁ死んではいないだろ。

看護士、多分五十キロくらいか、そのくらいまではPKで弾き飛ばせる。リサの身体とベッドは無理だったから、頭痛を生じずにPKが使えるのは五十~七十キロの間くらいだ。ここまでされて分ったのがこれだけとは。
しかし、叫び声を聞きつけて他の看護士が来ないとも限らない。この格好は、ちょっとまずいか…。
俺は意識を集中した。自分の、というかリサの身体に力を使ってみる。広げられた自由にならない足をゆっくり閉じてゆく。何とかできた。次は…パンツを上げよう。するするとパンツが足を滑っていく。あ、尻に引っかかった。腰を上げさせるとするっと元の位置に戻った。
これまでこんなに能力を使ったことが無かった。俺は精神的に疲れて来てしまっていた。しかしもう一つだけ、試したい事があった。確かベッドにはキャスターが付いていたはず。もう一度集中し、ロックを外す。そしてゆっくりと力を使うと、ベッドが動き始めた!
ここで想定外の事が起こった。そうだ、俺は点滴をしてたんだ。バッグが釣っているものが(俺には名称がわからない)引っかかり大きな音を出し倒れてしまった。
「う~ん…。」
やばい、あの変態看護士が起きてしまう。どうしたら…。
「0105号…、酷いわね。あたしの事蔑ろにするなんてっ。」
そりゃ違うだろう。お前が俺とリサを蔑ろにしてるだろう?
「もう容赦しないから。何言っても聞かない。」
そういうと看護士はまた下半身に手を伸ばしてくる。折角穿いたのに。俺の方ももう限界だ。
その時扉が開いた。俺にとって救世主となるのか?
「あ、なにしてるの!0105号は特別なんだから手を出したらだめでしょっ。」
ナースキャップにラインが入った婦長が入ってきた。取り合えず助かったか…。
「あたし何もしてないです。所長から尿の採取を仰せつかってるので、尿瓶で採ろうとしてただけですよぅ。」

…二の句が告げない。よくこんな嘘がすぐさま出てくるよ。
婦長は若い看護士を一睨みし、彼女を室外へ追いやった。静かに毛布を掛けなおしてくれる。
「さ、いいでしょう。0105号、明日からリハビリと訓練が始まりますから、今日だけはゆっくりして、体調を整えてください。」
そういうと、婦長は直ぐに退出しちまった。俺は疲れから目を瞑った。この瞼も目も、リサのものなんだな…。
明日からの日々を考えると身の毛がよだつ。犯され、能力を研ぎ澄ます。何人もの男に嬲られる。冗談じゃない。この身体を好きにはさせない。
しかし、どうしたらいい?今は、恐らく明日も満足に身体は動かせない。能力も強い力は封じられてる。おまけに免疫か…。薬が切れれば死んじまうんだろう。
くそっ。方法はないのかよ…。
考える事はたくさんあったはずなのに、能力を使いすぎか、目を閉じたまま俺は寝入ってしまった。

*******

翌日、朝日に起こされた俺は、逃げる算段を始めた。
寝たおかげで頭ははっきりしている。精神的にも活力がみなぎっているのが分る。所長は今日には神経が繋がるといっていた。腕を動かしてみる。お、何とか動くな。指はちょっとまだ麻痺してるようだが。お次は足だ。どうだ?む、これもなんとか上がるな。これで起き上がれるかだが…。ベッドに腰掛けるような体勢まで持ってこれた。しかし時間がかかり過ぎるか。
昨日ロックを外したままにしていたベッドを、ゆっくりと、慎重に扉まで動かした。点滴は前もって外した。昨日の経験は活かさないとな。
よし、扉を開けて。一気に逃げてやる。免疫の件は後から考えよう。
扉の向こうがどうなっているか、透視なんてやった事がないから分らん。思い切ってあけた。
「!」
「おや、0105号。おはよう。わざわざ出迎えてくれたんだねぇ。」
所長、が、目の前に!くそ、黒い感情が渦巻く。その力をセーブしながら所長にぶつけようとした。が。
瞬間、俺は硬直してしまった。身体もだが、意識が。所長がこぶしを握り手を振り上げたんだ。俺は幼い頃からの虐待が、身体全身に、精神に作用するのが分った。
「ふふん。君のこのトラウマがある限り、我々にはむかう事など考えない方が身のためだろ。」
俺は、自らのトラウマを憎悪しながら、なす術もなく震える身体に絶望を感じた。このままいいようにされてしまうのが悔しかった。
「おい、0105号を丁重に連れて行きなさい。訓練を始めるから。」
背後にいたマッチョな男が、俺の手を引きベッドから下ろす。まだ足の感覚がない俺のリサの身体はよろけ、そばの男につかまってしまった。見上げると下卑た笑みを浮かべている。
「…たっぷり可愛がってやるよ。能力が上がるまで何度でもな。」

耳元で囁かれ、俺はこの後のシーンを頭に描いてしまった。刹那、目の前が暗くなる気がした。しかし、身体は何故か熱くなってくる。下腹部にジンとして、何かがこみ上げて来た。これは、歓喜なのか?リサのアソコが熱く潤ってくる。
どうしてだ?リサ。こんなの、おかしいだろ?これから犯されるっていうのに。
なぜ、濡れてくるんだ?

*******

そのまま引きずられるように別室に連れて行かれる。俺自身長い事この施設で過ごしてきたが、この区画に来るのは初めてだった。
狭い廊下の右手に部屋がいくつも並んでいる。がっちりした作りの扉は、そう簡単には破れそうもない。男でも無理なら、今のこのリサの身体じゃ絶対無理だ。
リサの身体が覚えているのか、震えが走る。恐怖と嫌悪と歓喜。震えながらも内腿はアソコから分泌された粘液でヌルヌルになってやがる。
どこかで期待しているのか?そんな馬鹿な。

「ほれ、これからお楽しみ、じゃないな、訓練だぞ。うん?なんだよ濡れ濡れじゃねーか、待ち遠しいのかよ。この淫乱が。」
そう言いながら、手を股間へ伸ばしてきた。
うあっ、触るなあ。やめろ、やめてくれっ。ああっ。身体が、あついっ。あついっ。
俺の口からは吐息しか出てこない。叫ぼうにも懇願しようにも声帯がないんじゃどうしようもなかった。
クリトリスを転がされると、どうしようもない程の快感が襲ってくる。男とは全然違う感覚に翻弄されてしまう。
「なんだぁ?いいのか?目がとろんとしてきちまったな。0105号、お前以前より感度良くなってねーか?」
そんなはず無いだろう?!違うっこれは身体が勝手に…。
口を動かすが音が出ない。悔しさで涙が溢れてきた。その間にも股間を蠢く手は容赦してくれない。どろどろに溶けた俺のソコに、立ったまま、指を入れてきた。ぐちゃっと濡れた音が聞こえた。
ああああっ、腹んなかがっ、なかがっああ。あっあっ。かき回さないでくれっもうやめてくれぇ!
「こいつ涙流しながらよがってるぞ。へへ、もっとよくして足腰立たなくしてやるよ。」
男は、俺の表情を見て益々欲情したようだった。
「0105号、止めて欲しいなら「声」を出さなきゃね。空気を振動させるんだよ。」
後ろから所長が声を掛けてきた。しかし俺にはどうしていいかわからない。
どうしろっ、て、いうんだ?ああっいいっ、こんなっこんなっ嵐みたいなっうあ、はあああっ。意識が、集中できないっ飛んじまうぅぅ。
立ったまま腕をつかまれ、足を広げられて力も入らない。二本の指がぐちゃぐちゃと俺の中を行き来して、集中力をどんどん削り取っていく。
もうっもうっ耐えられ、ないっ、あっいやだっなんだ、いやだっああっ!
どんどん高みに連れて行かれていく感覚に襲われ、俺は怖くなった。どうなってしまうのか、女の身体でエクスタシーを感じたらどうなるのか、未知の恐怖が頭を過ぎる。
「あ、0105号、最初にイク前にどんな風でもいいから「声」を出せたら、今日の訓練は終わりだから。はい、がんばって。」
所長の声は明からに俺を嬲って喜んでやがった。もう、イク寸前でそんな事を言われても戻れない。
高ぶった感覚は抽送を繰り返す指の動きに神経を集中させ、その動きから紡ぎ出される快感を存分に堪能している。終わりが近かった。
ああっ、これが、あっ、いいっ、もっだめっだっ、あああああっイクぅぅううっ!
大きく身体をそらし、ビクビクと痙攣が走った。頭の中は真っ白になっちまったようだった。俺はただ恐怖を感じるくらいの愉悦に、身を任せてしまった。
「おほっ、すっげーイキ方だな、0105号。さすが淫乱能力者だ。指が食いちぎられるかと思ったぜ。」

俺の中を抉っていた男が、こいつも嬲るように羞恥心を煽るように、耳元で囁いた。俺の身体、リサの身体はそんな事でもゾクゾクと快感に変換していやがる。
ああぁ、ちくしょう…。男に、男なのに…イカされちまった…。
屈辱感が俺を苛んで行く。男だというプライドなんぞ、ずたずたになった気がする。
腕を掴んでいた手から力が抜けると、俺はがっくりと冷たい床に膝をついた。
男の指はそれでも俺の中に入ったまま。
「んー、0105号、全然ダメだな。今日の訓練は特別時間延長することにしよう。じゃ、私はこれで。」
朦朧とした意識の中で、所長が言った言葉を反芻する。
時間延長、じかんえんちょう?ま、まてっ、待ってくれ、これ以上されたら…。
「ふへへっ、時間延長だってよ。0105号嬉しいだろ?次は俺も気持ちよくしてもらうからな。」
股間に挟まった指をグッと曲げてくると、腰から快美感が体中を駆け巡る。そのまま指が入った状態で抱きかかえられベッドに運ばれた。 ああ、指、抜いてくれ。もう、止めてくれ。頼む。これ以上は無理だ…。

声にならない言葉を、口から吐く。涙目で懇願したが、それは間違いだった。
そう、俺は男の心に火をつけてしまっていた。
「なぁんだぁ、口だけぱくぱく動かしても聞こえねえよ。鯉か?そんな濡れた目で見られたら、益々勃起が激しくなっちまうぜ。ほれ。」
そういうと、しっかり俺の膣にはまり込んだ指をグポっと抜き、これ見よがしにパンツを脱ぎ捨て、俺の目の前に二十センチはあろうかというペニスを出した。
俺は自分の顔が恐怖に歪むのを感じた。
あ、そ、そんなの入らないっ絶対無理だっ裂けちまうよっ。助けてくれっ。
あまり言うことを聞かない手足を使って後ずさる。どうにか抗おうと無意識の内に能力を使ってしまった。
うああああっ、痛いあたまがわれるぅうっ。
「なんだ?ああ、能力使っちまったのか。しょうがねぇ奴だな。今助けてやるよ。」
あ、たすけて、くれるのか?このいたみからかいほうして…?
俺の考えは甘かった。この男の助けるは開放してくれるという意味じゃなかった。
頭を抱えベッドで転げまわる俺の足を強引に掴み、広げてくる。俺は頭の痛みで訳がわからなくなっていた。どんな体勢かも理解できていない。
男は百二十度くらいに広げられた足の間に入り込むと、おもむろに顔を近づけトロトロになっていたソコを舐め上げた。
?!!!あ!あ~~~~っ、や、やめて、くれ。また、白くなるぅう!
会陰部からベロリと舐め上げ、大量に分泌している愛液をぴちゃぴちゃと音を立てて舐め取っている。そのヌメッた感触に背筋がゾーっとしたが、次の瞬間には快感に変わった。リサの身体は敏感すぎた…。
あうっ、あ、いやだっ、感じすぎるっ、やめっ。ああっ!
熱い息が俺の口から洩れる。「声」を出すどころではなかった。何とかこの痺れるような快楽から心を切り離したかった。
男は言葉も無く俺のソコを舐め続ける。ゆっくり、時に早く。触れるだけかと思えば舌を押し付ける。その微妙なテクニックに俺の、リサの身体は応えまくった。そして次第に俺の心も。
あ、あ、いいい、そこが、もっと、強くっ、激しくっ、してくれっ。あはっ!
腰が自然に動いてしまった。もっともっとと、自分から感じるところに男の舌を誘導してしまう。最初男の頭をはがそうとしていた腕は、今は髪を掴み股間に引きつけていた。
もう、だめだった。俺の心が、リサの身体に負けた。快楽を求めどうしようも無くなってきていた。

「おう、どんどん淫乱になってくるな。やっぱお前はそういう奴なんだよ。」
満足そうにそういうと、ぴたっと舐めるのを止めてしまう。
俺は無性に切なくなってしまった。もっと舐めて欲しい。もっと気持ちよくして欲しい。さっきとは違った、潤んだ目で物欲しそうに男を見つめていた。
男は黙ってにやりと笑うと、俺の脚を掴んで自分の肩の上に乗せる。これが何を意味しているか俺にもわかった。そして、期待してしまっていた。
あ、あ、くるっ、俺の中にあれが、入って……。
ゆっくりと腰を進めてくると、長く太い男のペニスが俺の下の唇に触れる。俺の身体はそれだけで電気が走ったように震えた。
あ?!
無骨な指で無造作に割れ目を押し広げられた。十分に小陰唇が開ききっていたとは言え、膣口が露わにされると空気が当たってヒヤっとする。
よだれをだらだら流している膣口に、肉の凶器の先端が「ぴとっ」と触れた。
そのまま上下に擦られると堪らない快感が、また新たに生まれてくる。
亀頭がクリトリスに触れると、俺の身体は男の腹の下で大げさに跳ねる。そのまま下ろされた亀頭の先端が膣口に戻ると、また跳ねる。その様を楽しむように男は俺を弄んだ。
「そろそろ触診してやるよ。」
もう、快感で意識が朦朧とし始めている俺に、そんな事を言っていたが、俺にはよく聞き取れなかった。むしろ早くこの切ない状態から脱したい、それだけだった。
はやくっはやくぅ、何とかしてくれぇ、もっときもちよくっああっ。

ぶるぶる震えている俺の中に、ゆっくり棒が入ってきた。熱く、硬い肉の棒は、にちゅっと音をさせたかと思うと、ゆるゆると俺の身体にもぐりこんでくる。
あついっ、な、これ、すごい、さけるぅ!
内臓が口から出てくるような圧倒的な圧迫感。しかしそれさえも気持ちよく、俺はよがりまくった。
うはああっ、いいっ、すごっ、いいっ、ふとくて、かたいっ。ああぅっ。
どこまで入っているのか検討もつかない。それでも進んでくるうちに、性感が高まってくる。入ってくるだけでイキそうだ。
ああ、もう、いやだ、いやだ、たまらないぃ、イク、イク、あああああっ!
ビクビクと膣だけでなく、身体全体が痙攣する。首をそらし、背中をそらし、首だけで体重を支えているような感じ。俺の手は力は弱かったが、しっかりと男の背中に手を回していた。そしてイってしまった。男もそれがわかったようだ。
「ははっ、挿れただけでイってやがるっ。全く淫乱だよ。その身体がお似合いだ、0106号さんよ。」
二度もイってしまい白くなった意識のどこかで、その声が聞こえた。今、なんていったんだ?
ぐったりとした俺の身体には構わず、尚も進行を続けている男の顔を、思わず見てしまった。
「ふふん、知らないとでも思ったか?男のくせに女の快楽むさぼりやがって。元からお前はそういう奴なんだよっ。」
そう言うと男は強引に膣奥まで、子宮口まで一気にペニスを突き込んできた。
俺はその圧迫感に顔を歪ませた。
「ほら、感じるか?ちんぽ突っ込まれて、よがってるんだよっ、お前はっ。自分の好きな女の身体でっ。ほれっいいんだろっ?言ってみろっ!」
猛烈な勢いで硬く太くごつごつした肉棒を出し入れしてくる。そこから脳内へ与えられた信号は全て快楽として処理されているみたいだ。
そんな、俺は、いやだっ、違うっ、むさぼってないっ、よがってないっ、違うんだっリサっ助けてくれっ、そんな目で見ないでくれっリサあああ!
俺は出し入れされる度にイかされ続けた。呼吸も満足に出来ない。だがその苦しささえ快感に感じていた。
声を出し止めて欲しいと懇願したかった。しかし声はでない。「声」を出さなければ、この拷問にも似た快楽の地獄は終わらない。俺は快楽でコントロールしづらい能力を何とか絞りだそうとした。

「おおっ、なんか考えてるな?そんな事は無駄っ無駄あっ!」
男は中腰になり、より深く俺の腹の中に入り込んでくる。ぐりぐりと子宮が圧迫され、亀頭がゴツゴツと子宮口を叩くたびに、より大きな波が俺を襲い、集中を妨げた。
~~~またっくっ、いくっいくっひっあああ~~っ!
連続して襲ってくる絶頂が、俺の意識を違うところへ持っていこうとする。それでも小さく力の渦を作る事に成功した。
周囲の空気を振動させる。オオンと変な音が俺の耳に届いた。
やった!俺は「音」を作るのに成功したんだ。
「なんだ?まだ集中できるのか?呆れた奴だよ、この淫乱男女がっ、変態野郎がっ!」
尻の下に大きな水溜りが出来、結合部からは「ぐちゃぐちゃ」「ぬちゃぬちゃ」としきりに湿った音が聞こえている。男はその結合部に手を入れ、激しい抽送と一緒にクリトリスを摘んできた。
!!!いぎぃいっ!!やめっ、そんなっまだっ!!まだいぐぅううっ!!!
折角作った渦は瞬く間に消えうせ、変わりに痛みにも似た快楽の渦が、俺を支配していく。与えられた快楽をどうにかしたいと、感じなくしたいと、白い髪を振り乱しながら首を振ったが効果は全くなかった。
「うんむぅ、そろそろ、俺も限界だっ、中出ししてやるぞぅ、光栄に思えよっ。おおおおっ。」
ううああああっ、やめてくれっ、リサに出さないでくれっ、俺に出さないでくれぇっ!
俺の中で暴れ狂っている肉棒が更に太くなった気がした。いや、ストロークの度に太くなってくる。太くなったカリの部分が膣壁をゴリゴリと刺激しながら愛液を掻き出す。そして思い切り強く突きこんできた!

やめてくれっ、離れてっ、あ!?あついっ!あっなっ中でイクなああっ!外でイってくれえええ!
びしゃっと身体の奥の方で、何かがひっかけられる感触。ビクビクと肉の棒が痙攣する度に熱い物が俺の体内に染み広がってくる。
ぅああ、おれは、おれのからだが、りさのからだが…。
射精を身体で受け止めた時、感じたのは絶望だった。女の身体になり、女として快楽に咽び、イカされ、精液を流し込まれた。俺は、もう、男じゃない、のか。
男にイカされた羞恥と屈辱感に涙が溢れてしまう。泣こうなんて思っていないのに。これも女だからだろうか?女の身体なんて認めたくない。
「うひー、すげー良かったぜ、0106号。おっと、0105号だ。所長に怒られちまう。今日は時間延長だからな、いくらでも相手して貰うぜ。」
終わった、これで開放される、そう思っていた。しかし男の言葉は残酷だった。
どうしたら開放されるんだ?「声」を出そうにも集中させて貰えない。このままじゃ精神が参っちまう…。いや、もう、参っているんだろう。抵抗する気が起きないのだ。

「中出しされた時の表情よかったぜぇ~。まだ萎んでねーだろ。な?」
ゆさゆさと嵌ったまま身体を揺らされると、それだけで快楽中枢が刺激され堪らなくなってくる。
あぅん、もう、やめてくれ。やめてくださいぃ…。
力の入らない身体で、何とかもう一度集中してみる。快楽の渦と能力の渦を下腹で混ぜてみた。
ぶおーん、と蜂でも飛んでいるような空気の振動音が耳に流れてくる。
違う、これじゃだめだ。また、腰を使われちまう。
案の定、男は音を聞くと、猛然と腰を振ってきた。がくがくと大きな波に弄ばれてしまう。
あ、また、イク、もう、もたない…。
何度もイカされ続け、休まる事がない。身体から流れ込む快感を排除しようにも、初めて味わう女の快楽は、強烈だった。無視できるようなものじゃない。
もう一度だけ、能力の渦を作る。小さくていい。今度は鼓膜だけを揺らすのだから。
自分の鼓膜を揺らすと、低い音が出た。何とかそれを「やめてくれ」という音節にしてみる。
耳の中で実験をしている間中、がつがつと腰を振っている男の表情は、なにやら訝しげだった。
「おい、何を企んでんだよ。…ふん、俺にも考えがあるぞ。」
じゅぽっと長大なペニスを、俺の膣から抜き取った。俺はその感覚に思わず腰が砕けそうになる。
息も絶え絶えな俺をくるっとひっくり返しうつぶせにした。男は俺の脚を軽く開かせると、おもむろに腰を掴み持ち上げた。バックからする気なんだ。
お漏らししたように愛液が出ている股間が、男の前にさらられている。空気が流れると濡れた部位が冷たくなった。ほんの少しの間だと言うのに、愛液が流れへそから胸の辺りまでつーっと滴ってきた。

再び犯される前に、何とか「声」を作りたかった。「やめてくれ」徐々に音から「声」に変わってくる。早くしないと。
元の俺の声で「やめてくれ」と作り終わった時、男が何も言わずにいきなり入ってきた。最深部まで深々と。
ひぃん、いきなりっ、そんな奥までっ、ああっもうやめてくれっ。
思わず俺は鳴いてしまった。そして「やめてくれ」と懇願するのを忘れてしまっていた。
先ほどの嵐のような激しさでなく、ゆっくり俺の中を楽しむように、どこを刺激するといいのかを確かめるように、突き込んで来る。一回一回の進入を微妙に変え、それだけで俺の身体を翻弄させた。俺はいいところに当たるように、思わず腰を振ってしまっていた。
『やめてくれっ』

男の鼓膜を震わせる。一瞬、抽送が停まったが、今度は激しく突きこまれた。
「なんだぁ?気持ちわりぃなぁ。女が男の声なんぞ使ってんじゃねーぞっ、こらあっ!」
あうぅ、苦しっ、なぜっ、やめてくれないっ?伝えたじゃないかっ?
苦しい体勢だったが首を何とか後ろに回し、欲情に狂った涙目で、男に訴えた。
「あーん?なんだ?文句があんのか?女なら女の声で言えよっ。この変態がっ。」
益々強く突き込んで来る。そうする事で俺の意識を飛ばそうとするかの様だった。確かにもう、飛びそうだ。
しかしここで諦めきれない。再び能力を使い今度は音を高くしてみる。そう、リサの声だ。
『やめてくれえっ』
ある程度男は読んでいたのか、「声」を聞いても驚かなかった。
「へへぇ、やっぱお前女なんだな。声が女だもんなぁ~。それも0105号かよっ。」
男が背後から覆いかぶさってきた。背中に身体が当たる感触が気持ち悪い。腰が使われるたびにユサユサと揺れる乳房に、手を伸ばしてくる。やわやわと揉みしだかれると、胸の辺りから膣からとは違った快感が生じてきた。これ以上はやばい。本当に快楽に籠絡されてしまう。
「お前は、女なんだよ。女言葉使わなきゃお前が言ったって分らんだろうが。「許してください、もうお止め下さい、ご主人様」くらい言ってみろっ。」

右の乳房を揉んでいた手がふっと無くなった。俺は少し安堵したが、それも束の間、今度はクリトリスを弄ってきた。 ひっ、ひあっ、もうっ、やめてくださいっ、だめですっ、またっイクっイッチャウ!
俺はもう、心が折れかけていた。男言葉だろうが、女言葉だろうが、どっちでもいい。今のこの状況から逃れられるなら。この快楽の地獄から開放されるのなら。
シーツをグッと掴み、身体中の筋肉が硬直する。ビクビクと膣が痙攣する度、男の槍の大きさと硬さを感じていた。
ぼろぼろ涙が流れてきた。あまりにも気持ちよくて?自分を否定されているから?やめて欲しいのにやめてもらえないから?
『もう、やめて、ください、おねがい、します、おゆるし、ください、ごしゅじん、さま…』
一音一音確かめるように、リサの声を真似て鼓膜を震わせる。俺と俺を貫く男の鼓膜を。
「はははぁ~。終にお前も女って認めたなあ。よく出来たぜ。所長にも言っておいてやるよ。じゃあ、ご褒美やるぞっ!」
ご褒美?そんな?!約束が違うっ。もうやめてくれるんじゃないのか?
男はペニスを抜かずに、器用に俺の身体をひっくり返す。そして俺の顔がよく見えるように対面座位になった。
俺は快楽を貪っている顔を男に晒す格好になった。その欲望に呆けた顔を見られる恥ずかしさで、俺はリサの白い身体を真っ赤に染めていた。
「うへっ、すげー色っぺぇ面してんじゃねーか。お前実は男に抱かれたくてしょうが無かったんじゃねーのか?おらっ面隠すなっ!」
あまりの羞恥に、俺はよく動かない腕でのろのろと顔を隠そうとした。しかしその途中で腕を?まれてしまった。
『やくそく、ちがう、もう、ゆるして、おねがい』
「約束?違わねーよ。もう止めてやるよ。ただご褒美をやるって言ってんだよっ。感謝しなっ!」
俺の身体の体重が、繋がった一点に集中している。そして俺の身体の中で、ぐりぐりと子宮口をこじ開けんばかりに圧迫してくる。
あ、もうだめっ、もう、やめて、お願いっ、いやっもう、こんなのいやぁああ!
俺の思考はどんどん女言葉になっていた。だが、俺はそれに気づかなかった。
「おおっと、俺もそろそろイクぞっ。どんなにいいか「声」出してみろっ。おらっ俺の顔見ながらお前もイクんだよっ。」

ずちゅぶちゅっと俺の膣から音が出ている。さっき流し込まれた精液が泡になって流れ出ている。そのオスの匂いと、俺のメスの匂いが混ざり合って益々興奮が高まってしまった。
『すごっ、きもち、いい!もっとっもっとっ、ついてっ、ああっ、もう、だめっイクっイクっ、ごしゅじんさまっ!!』
声の出ない口と、鼓膜を震わせる「声」がシンクロしていた。俺はもう何が何だか判らなくなって、とにかく潤んだ目で男を見つめながら、絶頂まで身を任せてしまった。
ごつごつ気持ちのいい男自身をぎゅ-っと引き千切らんばかりに絞める。それに負けじと男の肉棒も更に太く硬くなった。その感触がまた俺を持ち上げてしまう。
「うらっ、二回もイってんじゃねーよ、ド淫乱がっ。俺もイクぞおおおっ!」
びゅくびゅくびゅくっと、二度目とは思えない量が、俺の子宮に叩きつけられた。熱い精液が掛かる瞬間に、俺はまたイってしまっていた。
『ふぁっああっまたっいくっああああぁぁん!』
男の顔を見ながら三度も絶頂に達し、あっけなく快楽を貪った自分の浅ましさとこの身体の淫乱さに罪悪感を感じ、そして身体に屈した心を蔑みながら、俺の意識はそこで途絶えてしまった。

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