返り討ちTS

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ここは薄暗い城砦の最奥部。

巨大な鉄塊のような剣を手にした若い剣士と、その剣士の半分くらいしか背丈のない歳の頃十二、三の少女が向かい合っていた。
剣士は萌えるような赤い髪と意志の強い碧の瞳をしていた。
いまその顔は憎悪に歪んで少女を見下ろしている。
剣士の全身の筋肉に力が張り詰めていた。
一方少女のほうは、胸がわずかにふくらんだ幼い体形に不似合いな胸の開いた碧のドレスを身に纏っていた。
流れる黄金のような髪は少女の腰まで届いていた。
そのあどけない微笑みにはただ一箇所、決定的な違和感があった。
──微小にほころびた唇のあいだから、鋭い牙がこぼれていたのだ。

「魔女カーミラ!貴様に滅ぼされた〈水の都〉の人々の無念をいま俺が晴らす!」
「ふうん。お兄ちゃん、あのときの生き残りなんだ?もう、一〇年も昔になるかなあ」
「貴様に復讐することだけを考えて俺は修羅の道を歩んできた。
この命と引き換えてでも、貴様を殺す!」
「うふふ……。
生き残りがいるとは思わなかった。
お兄ちゃん、一〇年前はまだ子供だよね。
じゃあ、目の前で家族や友達が体を腐らせ、心を狂わされて互いに互いを貪りあう様子を目の当たりにしたんだ。
あははは、子供心にそれはトラウマよねえ」
「貴様……!」
剣士アドルは己の身長ほどもある大剣を目の高さに構えた。
魔の者と戦うため、禁断の塔でアドルが手に入れた魔剣“グリムドリュング”である。
アドルはもはや言葉を交わそうとせず、全身全霊を剣に集中した。
目の前にいるあどけない顔の少女が、一国の騎士団を難なく消滅させるほどの魔力の持ち主だということをアドルは知っていた。

だが、剣の届く距離まで近づけた今、アドルには勝機があった。
いかなる町ひとつを吹き飛ばすような魔法もこの距離ではつかえまい。
そして、邪悪な魔法であるほど、それを行使するさなかは術に魂を注ぐ魔法使いの肉体は無防備となる。
少女──カーミラは、アドルが剣を構えても平然としていた。
呪文ひとつ唱えるでもない。
カーミラがドレスの裾についた埃に気付いて、それを払おうと屈んだとき。
アドルが床を蹴った。
音の速さも凌駕して剣が振り下ろされる。
その先にはカーミラの白くたおやかな首筋があった。
どんな魔法の詠唱すら間に合うはずがない一瞬の斬撃だった。
床に転がる少女の生首の幻影をアドルは見た。
ガキッ!異様な手応えに、アドルは目を見張った。
渾身の斬撃が受け止められていた。
それも──少女の小指一本で。
「クスクス」
邪気のない清らかな少女そのものの笑い声。
「あなた、とっても強いわ。
定命の人間がここまで強くなるのは、血を吐くほど大変だったでしょうね」
アドルが剣を引こうとしたとき、カーミラが鋼の刃を指で挟んだ。
パキッ!有り得ないことが起きた。
魔を滅ぼすための魔剣が、いともたやすく折られたのだ。
か細い少女の指によって。
「魔法を使う時間などなかったはずだ!」
「あら。
剣士さんは頭が固いのね。
魔女と呼ばれてるあたしが、剣の道に生きてきたお兄ちゃんより、単純な肉体の力で上回ってるとは考えなかったの?」
「バカな……!」
「あははは。
お兄ちゃん、お疲れ様。
復讐に捧げてきたこれまでの人生、水の泡だね」

アドルは途中で折れた剣を逆手に持ち、カーミラの頸部にそれを突き立てようとした。
「うん、まだ心が折れないんだ。
そういう人、あたし大好き!決めたわ。
お兄ちゃんをあたしのペットにしてあげる」
少女のうなじに触れる寸前で折れた剣がぴたりと静止した。
カーミラが繊手を伸ばして頭上にかざされたアドルの腕を掴んだのだった。
「ぐあっ!」
カラン、と剣が床に落ちた。
カーミラが優雅に指で撫でただけでアドルの手首の関節が砕かれたのだ。
さらにトンと防具を突いただけで、アドルの肉体を守っていた防具はいくつもの鋼の板に分解して崩れ去った。
同時にアドルは血を吐いて体を二つに折った。
「おのれ……せめて一矢を……」
「すごい。
まだ闘志を失わないんだ。
それだけあたしが憎いんだ?嬉しい!」
カーミラはやおら屈むと、アドルの唇におのれのそれを重ねた。
「ん……む……!」
とろり、と甘い液がアドルの喉に流し込まれた。
「お兄ちゃん。
いままで剣の修行ばかりで人間の女の子とエッチなことする時間もなかったでしょ。
かわいそうだから、最後にあたしがお兄ちゃんに男としての快楽を味あわせてあげるね」
「なに……を……ぐうっ!」
肩の付け根をトンと押されただけで腕が痺れて使い物にならなくなった。
続いて両脚も同じように自由を奪われた。
床の上に大の字に仰向けにされたアドルの服をカーミラの爪がいともたやすく切り裂いていった。
「ふふ。
男らしく鍛えられた素敵な体」
少女の手で裸身を撫で回されると、途端に体が熱くなった。

「ねえ、お兄ちゃん。
カーミラのお願い。
オチン●ンを立ててちょうだい」
「ぐうっ……」
絹のように滑らかな手で下腹部を撫でられると、アドルの心と関係なく男根がそそり立っていった。
「フフ。
男の人の体って、とっても素直だから大好き」
「こ、殺してやる……くっ!」
乳首に爪を立てられ、アドルは顔を歪めた。
そこへもう一度、カーミラの唇が重ねられた。
またあの甘い液体が送り込まれてきた。
「どう、美味しい?その蜜はお兄ちゃんを違うモノに変えるためのもの」
「な……?」
「でも、まだ足りないわ」
今度はカーミラは固くなって上向いたアドルのペニスの先端に尖った爪を突き立てた。
ビクンッとアドルの体が跳ねる。
爪をつたって黄金色の蜜が尿道口に注がれていった。
アドルの体の中で何かがゾロリと蠢いたようだった。
「う……」
「どう気持ちいい?」
カーミラの手が、唇が、アドルのむき出しの肉体を愛撫していった。
その技は否応もなく男の体をとろかし、情欲を高める、まさしく魔女の技だった。
「感じてるのる、お兄ちゃん?感じれば感じるほど、あたしが流し込んだ蜜の作用で、お兄ちゃんの体は変わっていくわ」
「汚らわしい魔女の手でなにをされても……うぐあっ!」
「あはっ。
ちょっとオチ●チンを撫で撫でしてあげただけなのに、情けない声。
ほら……感じちゃったから、変化が出てきたよ」

カーミラの指が、アドルの乳首に触れた。
両の乳首は心なしか固く大きくなっているようだった。
乳首の裏側に固いしこりが感じられる。
アドルがそこに目をやったとき、さらにもうひとまわり、乳首を中心にうっすらとその周囲がふくらんだ。
まるで……思春期を迎えた少女のそこのように。
「お兄ちゃん自分じゃ見えないだろうけど、顔なんかもうとっくに変化始まってるよ。
ほら、この耳なんて。
先端が尖ってきた」
「くうう……絶対にお前を殺してやる、カーミラ!」
「それはできないよ。
だってお兄ちゃんはもうすぐ、あたしの可愛い使い魔に変わっちゃうんだもん。
ホラホラ、あたしの手で快楽を味わうたびに、体が変わっていくよ。
見て、腰もこんなにくびれてきた。
もう男の子の体形じゃないよねえ」
「あ……うああ……」
うっすらとふくらんだ胸をねっとりと舌で舐められてアドルは身震いした。
いままでの人生で、決して感じたことのない快感だった。
うわずった声がいつしか、少年のように中性的なものになっていた。
カーミラがぱちりと指を鳴らすと頭上に大きな鏡が現れた。
その鏡に映る己の姿にアドルは息を呑んだ。
「どう?ずいぶんと可愛らしくなったでしょう?」
「ば、馬鹿な……これがオレの姿だなんて……」
「フフ。
こんな華奢になっちゃって、もう剣なんて持てないね。
でもまだ序の口なんだから。
まだまだ変わるよ。
あたしが変えてあげる。
ね、お兄ちゃん」
アドルにそれを拒否する自由はなかった。
やがて、カーミラの愛撫が下半身に集中してきた。
下腹部や会陰、内腿を撫で回し、じらしながら快楽を高みへと持ち上げていく。
全身がオンナらしく変わりつつあるのに、股間にそそりたつ男の象徴だけは隆々とたくましくそびえていた。
「嬉しい。
あたしに可愛がられて、お兄ちゃんこんなに感じてくれたんだね」

「ちが……う……」
いまやすっかり艶を帯びた女の声になってアドルは喘いだ。
「違わないよ。
お兄ちゃんはぁ、憎い仇であるあたしに体をいじられてオチ●チンをこんなにさせちゃう淫乱な女の子なの。
うふふ、そんな目で睨んでもだめ。
だってお兄ちゃんの体は正直だよ。
ほら、先端からこんなにおつゆを垂れ流してヒクヒクしてる」
言葉で辱められ、アドルはせめてもの抵抗に首を振った。
カーミラの言葉の通り、すでにアドルの体の中でどうしようもないほど欲望が高まり、股間のモノからの放出を求めていた。
その肉茎に、やさしく少女の指がからめられた。
それだけでうっとりするほどの快感がアドルの頭の芯を痺れさせる。
「いいこと教えてあげる。
お兄ちゃんが我慢できなくなってここからセーエキを吹き出させちゃったとき、最後の変化が始まるわ。
そうなったらお兄ちゃんは決して元の姿に戻れない。
永遠に、女の子の姿であたしのしもべになるのよ。
ふふ……」
アドルの瞳に初めて怯えの色が宿った。
「意志の強いお兄ちゃんだもの。
きっと、長いことあたしを楽しませてくれるよね。
あたしがあきらめるまで耐え抜ければ、元の体に戻してあげてもいいよ。
もっとも、そんなことは絶対に不可能だけど……あははは」
三度アドルの唇は少女の唇で塞がれ、大量の蜜が喉に流し込まれた。
「さてと……」
いきなり、アドルの意表を突いて、カーミラの爪が陰嚢に突き立てられた。
「ぐあっ!」
陰嚢の表皮を破り、鋭い爪が直接睾丸を引っ掻いた。
闇雲にアドルの体が跳ね回るのをカーミラは片手で簡単に押さえつけた。
ひくっ、ひくっ……!

男のモノはせきたてられるように硬度を増し、まっすぐ天に向かって突き上げられた。
(こんなところで負けてたまるか……!)
超人的な自制心がなければ、とっくに達していただろう。
それほどの刺激だった。
「ここで前立腺を責めたら簡単に……ううん、やめた。
それじゃお兄ちゃんが苦しむ暇もなく勝負がついちゃう。
もうちょっと手加減してあげなきゃね」
ぞろり……帆柱のように屹立したそれを、撫で上げたのはカーミラの裸足の足だった。
カーミラは床に腰を下ろし、伸ばした足の先でいたぶるようにアドルのペニスを弄んだ。
「きゃはは。
年端もいかないあたしみたいな女の子に足でされて、お兄ちゃん悦んでるの!?」
「ちが……あふぁ、あ、ああああ」
抗議の声がすぐ、甘い喘ぎ声に変えられてしまった。
「何が違うの?もう感じまくっちゃって、快楽に溺れてるくせに。
見なさい、もう胸やお尻なんてあたしよりよほど大きいじゃない。
その立派なモノが立ってなかったらお兄ちゃん、立派な女の子だよ?まさかまだ剣士のつもりなの?そんな姿で?」
頭上の魔法の鏡に映るアドルの姿は、まさしくカーミラがいうとおりのものだった。
「あ……やぁ……やめ……」
「あはっ。
そんな声でもっと鳴いてみせて!」
しゅっ、しゅっ、しゅっ……足先でペニスを擦り上げられるたびに、脳天を突き抜けるような快感が迸る。

すでに意味のある言葉すら口に出せなくなっていた。
少しでも気を緩めれば、その瞬間にイッてしまいそうだった。
カーミラはリラックスした姿勢で鼻歌を唄いながら、足先の動きだけは止めなかった。
彼女の口ずさんでいた歌が神を讃える聖歌だったことにアドルが気付いたかどうか。
そして、地獄のような時間が過ぎた。
文字通り歯を食いしばり、残されたすべての精神力でアドルは与えられる快感と戦った。
何度も精を吐き出してしまいそうになりながら、それに耐えた。
廃墟の都で最愛の妹の亡骸を抱いて復讐を誓ったことを思いだし、それだけを支えにアドルは魔女の淫戯と戦った。
だが……悲しいかな人間であるアドルには限界が訪れようとしていた。
思考が途切れがちになり、頭の中は狂おしいほどに高まり鬱積した性の疼きで塗りつぶされていった。
「ほらほら、頑張ってぇ。
ここでイッちゃったら、女の子になっちゃうよ。
それとも……もう、いっそ女の子にしてほしいの?」
「く……が……」
いやいやをするようにアドルが首を左右に振る。
「あは。
まだかすかに意識が残ってるんだ。
それだけでもすごいよ。
そんな強いお兄ちゃんだから、きっといい使い魔になってくれる」
「リ……ア……の……かた……き……」
「なあに、リアって。
ああ、お兄ちゃんの大事だった女の子なの?うふふ、でもリアちゃんが今のお兄ちゃんの姿を見たらなんていうかしらね?」
それまで間断なく続いていた責めが、台風の目のようにすうっとやんだ。
(チャンスは……いましか……)
わずかに与えられた精神的余裕の中で、アドルは最後の反撃を試みた。
たとえ両腕はいうことをきかなくても、カーミラの喉笛に食らいつくくらいはできる。

体を起こそうとしたときだった。
機先を制するようにカーミラが立ち上がり、アドルのペニスを下腹に押しつけるように足の裏で強く踏んだ。
「──!!」
カクカクッとひとりでに顎がわなないた。
「ちょっと刺激強すぎるかな?でも、このぐらいまだ耐えられるよね?」
ぎゅうっ。
もう一度足で性器が踏まれ、ぐりぐりと踏みにじられた。
その瞬間、アドルはどこかで堤防が決壊したことを悟った。
カーミラが足の裏を離すと同時にペニスが震え、自然と腰が浮いた。
「あれえ?」
熱いモノがペニスに流れ込み、やがてひくついたその先端から噴水のように白濁液が迸った。
ドクッ、ドクッ!!「そう──もうガマンできなかったのね?」
あどけない少女の口元に一瞬、数千年の齢を重ねた魔女の淫蕩な微笑みが刻まれた。
ドクンッ、ドクンッ……精の放出は続いた。
「あ……あ……でる……でて……く……」
「みじめなお兄ちゃん。
情けないね、恥ずかしいね。
でも、もういいの。
そのまま男の精を最後の一滴まで吐き出して、女になっちゃいなさい」
精液が出て行くごとに、体が別な何かに置き換わっていく感覚があった。
そうと分かっていても、もはや射精をとどめる術はなかった。
みるまにペニスが縮んでいく。
陰嚢は形をかえ、秘裂を開いて体内に吸い込まれていった。

かろうじて残る男性器がまだ、白いものを吐き出していた。
「もう決して味わうことのできない射精だものね。
最後まで感じさせてあげるね。
これは、頑張ったお兄ちゃんに、あたしからの御褒美だよ」
「う……あがぁっ!?」
花開いたばかりの女の秘所とアヌスとに同時に指が侵入した。
生まれて初めて味わう異物の挿入にアドルは声にならない悲鳴をあげた。
秘肉をかきわけ潜り込んだ指が目的の場所を探り当て、そこを強く押した。
「アアアアッ──!!」
全身の神経が焼ききれんばかりの快感が迸り、すでに小指の先ほどの大きさになっていたペニスから、精液──というにはほとんど白濁のみられない透明な粘性の液体──が噴水のように高くあがった。
その射出を最後に、アドルのペニスは姿を消し、秘唇の上端で小さな真珠ほどの粒となって収まった。
アドルの変化はただ性が変わるだけに留まらなかった。
全身の組織が作り替えられていく。
日に焼けていた肌から浅黒い色が抜け落ち、かわって肌は磁器のように青白い不吉な色に染まっていった。
耳は長く伸びその先端はナイフのようにするどく尖った。
尖ったといえば、いまやアドルの半開きの口元には尖った小さな牙がのぞいている。
最後の変化は背中に訪れた。
メリメリと、背中の皮膚が破れ、そこから何かが飛び出した。
「うあああっ!」
体の裂ける痛みに耐えかねてアドルを床から身を起こした。
バサッ!粘液にぬめる黒い翼がアドルの背に開いた。
「ハァ、ハァ……あ……」
鏡を見上げ、アドルは愕然とした。

鏡の中には、青白い肌の魔性がいたのだ。
一糸まとわぬ妖艶な女の肢体を晒して。
見開かれた目の中の瞳は琥珀の色をしていた。
真っ赤な炎のような髪の色だけが、アドルの本来の姿の名残だった。
「どう。
生まれ変わった気分は?」
「こんな……こんなことが……」
アドルは鏡に映る姿を打ち消そうとするように自分の体に触れた。
男のものとはまったく違うなめらかな肌に指が触れた途端、ぴりぴりと淡い快感が走り抜けた。
「魔の世界へようこそ……クスッ」
「いやだ。
オレは、どんな姿になっても貴様の仲間になんか!」
「どんなに抗っても無駄。
もうお兄ちゃんはあたしの眷属なんだもの。
ああ……いつまでも“お兄ちゃん”じゃおかしいね。
ね、お兄ちゃんの名前を教えて」
カーミラの瞳に見据えられると、アドルは無意識のうちにその言葉に従っていた。
「アドル……アドル・リスティン……」
「なるほどね。
じゃあ、たったいまあなたに新しい名をあげる。
我が眷属たる汝に名を与えん。
汝の名は──アデル!」
アドルはびくりと身体を震わせた。
カーミラの言葉が見えない鎖となって魂を縛っていくのを感じた。
その瞬間、アドルは“アデル”となったのだ。
「気に入ってくれた?じゃあ、おまえの口で新しい自分の名前を言ってみて」
「オレは、アデル……あ!?ちがう、オレの本当の名はア、ア、アデル……ちがう……どうして名前が……」
どんなに頑張っても、本来の自分の名前を口にすることができなかった。

「ふふ、主に与えられた名前は絶対なんだから。
魔の眷属は、人間なんかよりずっと名前に縛られる存在なんだよ。
そして、あたしのことはちゃんと様をつけて呼ぶように。
──返事は?」
「……はい、カーミラ様……く!?」
アデルは意思を裏切った己の口を手で塞いだ。
「いまさら抵抗しても無駄、無駄。
おまえが男だったとき肉体の快楽に負けて精を放ってしまった時点で魂が闇に囚われてるんだから」
「……それでもいい……」
「ん?」
「たとえこの魂が闇に囚われたとしても、オレはあなたを……」
「あは。面白い。魔性になったのに、人間だったときの心と記憶が色濃く残ってるんだ。
もっとも……そういうのを期待して、お兄ちゃんを堕としたんだけどね」
視界からカーミラが消えたかと思うと、背後でクスクスと笑い声がした。
振り向こうとしたとき、腰から背中を指でついとなぞりあげられた。
「あっ、ふぁぁぁっ……!」
身体の芯にくいこんでくるような官能にとらわれ、アデルは青白い喉をそらした。
「ねえねえ、自分がどんな魔性に変えられたか、興味ないの?お兄ちゃん……ううん、アデルはね、淫鬼に生まれ変わったんだよ」
「淫鬼……」
「そう。
夜の住人の中でも最下層の魔物。
人間の精を糧にし、ときには他の魔性に肉の快楽を奉仕することを業としてるの。
下級の魔ではあっても、その姿はどんな人間の美女よりも妖艶で美しいとされてるわ」
「あぅ……」
乳房の形にそって指を這わされ、アデルの全身から力が抜けた。

「淫鬼だもの。
快楽に溺れるのは少しも不思議なことじゃないよ。
うん、リアちゃんだってきっとわかってくれるわ」
「その名を口にするな!」
「むごたらしく死んだ、かわいそうなリアちゃん。
その復讐のために魔女に立ち向かった勇敢なアドルがまさか、こんな淫乱な女の子になっちゃうなんてね。
あの世で彼女もちょっと驚いてるかしら?」
背後からアデルを抱きしめたカーミラの手が下へ降りてアデルの股間をまさぐり、探り当てた秘裂にもぐりこんだ。
つぷぅっ。
「ひぁぁぁ……あああ……」
殺したいほど憎い魔女に躰を弄ばれてるというのに、アデルは反抗のそぶりすらみせることができなかった。
淫鬼の肉体はあまりにも官能に素直すぎた。
あっというまに乳首を固くとがらせ、挿入された指の動きに合わせてアデルは腰を揺り動かしていた。
(こんなこと……こんなこと、したくないのに……リア……!)
不意に、カーミラの指が秘所から引き抜かれた。
「あ……」
濡れそぼった秘所とカーミラの指先とが、透明な糸で結ばれた。
「なあに、そんな物欲しげに鼻にかかった声出して。
やめてほしくなかったの?」
「ち……がう……」
「生まれ変わったばかりでアデルの肉体が“食事”をしたがってるのね」
「え……?」
「言ったでしょう。
おまえは淫鬼。
人間の精を糧にしてるの。
女淫鬼であるおまえは、人の男に犯されることがすなわち人でいうところの食事にあたるのよ。
自分のことなんだから、よく覚えておきなさい」

そう言われた途端、アデルの腰の奥のあたりに疼きを感じた。
人の空腹感に似て非なる、狂おしい疼きだった。
それが次第に強くなりつつある。
「アデルは男の精を取り込まないと、生きていけないんだよ。
ね、本能で分かるでしょう?その女淫鬼の躰がセックスを求めてるでしょ」
ズクンッ……カーミラの言葉に呼応するようにして、腰の奥がひときわ強く疼いた。
体の反応はカーミラの言葉が真実だと告げていた。
アデルは絶望的な思いにとらわれた。
「人間の男だったときの心や記憶をそのまま残してるアデルが、どんな顔して男のモノをくわえこむのかしら。
想像しただけでどきどきしちゃう」
「カーミラ、様……」
疼きを感じまいとしながら、アデルは悔しさに歯ぎしりをした。
「オレは絶対あなたを許さない!」
「これからおまえを人間界に送り返すわ。
あたしへの復讐を忘れられないなら、またここへいらっしゃい。
ただし、そのためには何人もの男と交わって糧を得なくてはならないけど。
魔性としての摂理に逆らうのもアデルの自由。
長く苦しむかもしれないけど、誰とも交わらなければいつかは死ねるわ。
ふふ、アデルはどっちの道を選ぶのかしら?」
アデルに投げかける言葉と重なるように、呪文の詠唱が始まっていた。
「待て──!」
叫んだとき、アデルは闇の中に落ちていた。
次に意識が戻ったとき、頭上には銀色の月が浮かんでいた。
アデルは古代の廃墟に横たわっていた。
月光に照らされた青白い肌に、アデルは魔性となった己の身を呪った。
異形の姿で人里に近づくわけにはいかなかった。
魔性は“夜の住人”とも呼ばれる。
いまやアデルの住処は夜の闇の中にしかないのだ。
折れた木の枝で喉をついて自害しようとしたとき、カーミラのあざけり笑う顔が脳裡に浮かんだ。
「そうだ……オレはあの魔女を滅ぼすまで、死ぬわけには……」
アデルはかすかなさざ波の音を耳にしてそちらへ足を向けた。
廃墟からほど近い場所に湖があった。
その湖面に映った妖しくも美しい女の裸身が、アデルを苦悩させた。
ふと喉の渇きを覚えたアデルは水辺にひざまずいて手に水をすくった。
だが、水を口にしてもいっこうに渇きは収まらない。
むしろ、ひどくなってくる。
ズクンッ……体の奥で生まれるせつない疼き。
アデルは悟った。
喉の渇きと思ったのが、じつはあの疼きと同質のものだと。
(欲しい……欲しい……欲しい……)
人ならぬ身の餓えがアデルの体と心を苛んだ。
(欲しい……何が……何を……?)
(男の精……)
カーミラの言葉が甦り、アデルは必死でその言葉を頭から追い出した。
それだけは。
それだけは、絶対に許してはいけない。
いくら魔性に変えられたとて、そんな浅ましい真似だけはすまいとアデルは思った。
だが、アデルの心と裏腹に淫らな女の肉体は、疼きに支配され、秘奥を熱く濡らしていった。
どんなにアデルが否定したくても、肉体から欲望を消し去ることはできない。

(男の精……舌に乗せたら……どんな味がするだろう?)
アデル本来の心に混じって、そんな淫らな思考がいくつも泡のように浮かんでは消えていく。
いつしかアデルは腿の付け根からそっと秘所に手を忍ばせていた。
頭でどんなにその行為を止めようとしても、ひとりでに体が動くようだった。
それほど強烈な“餓え”だった。
(ああ……欲しい……)
くちゅっ、くちゅっ。
すでに充分すぎるほど潤っていたそこに、アデルの指はするりと呑み込まれていった。
一本、二本……。
肉の襞はむさぼるように指にからみついた。
熱をおびた蜜壺に深く指を埋めていくと、ひととき欲望が満たされ、疼きを忘れることができた。
だが、しばらくすると揺り返しのように、さらにひどい餓えがアデルを苛むのだった。
“魔性としての摂理に逆らうのもアデルの自由。
長く苦しむかもしれないけど、誰とも交わらなければいつかは死ねるわ”カーミラはそう言っていた。
しかしアデルの身を焦がす強烈な餓えは、人間だったアデルの想像を絶していた。
まさしく魔性の餓えだった。
どんなに意識を集中して秘所をまさぐる手を止めようとしても無駄だった。
それどころか、もう片方の手は自然と乳房を揉みしだいていた。
なくなったペニスの代わりに、固く勃った乳頭が手に当たると、目もくらむほどの甘い感覚がそこに生まれた。
「くそう……なんで、止められない……ふぁうっ」
水辺に身を横たえ、いつ果てるともしれない自慰を強要されるアデル。
その痴態を、はるか遠くでカーミラはクスクスと笑いながら眺めていた。
使い魔であるアデルの見たもの、聞いたもののすべては、主であるカーミラのもとへ届くのだ。

(見られてる……けど……やめられない……)
屈辱と無力感にアデルは震えた。
リズミカルに秘所へ指を出し入れするうち、階段をかけ上がるように快感がふくらんだ。
そしてある一線を越えたとき、アデルは夜の静寂に淫らな嬌声を放って絶頂に達した。
男の絶頂とはまったく違う。
洪水が体ごと自分をどこかへ流し去ってしまうような、深く圧倒的な体験だった。
絶頂の波がようよう引いていったとき、はじめてアデルの身に自由が戻っていた。
まだ体の奥には癒されないあの餓えの源が残っている。
それでも、当面はそれを押さえ込んで動けそうだ。
アデルは湖の水に浸かり、火照った体を鎮めた。
湖からあがると、ちらちらと燃える火が目に入った。
松明だった。
それも、複数──。
「へえ。
こんな水音がするからきてみたら魔の女かよ。
……こいつはとんだ掘り出しモンだ」
身なりからしてまともでない男たちだった。
おそらくは山賊や追い剥ぎの類だ。
「お前ら。
この魔性がおかしな真似したら、すぐに叩き斬っちまえ」
「了解だ、親父殿」
「へへ……」
親父殿と呼ばれた濃い髭面の男がアデルに迫ってきた。
「来るなっ!」
「ほう……人間の言葉を喋るのか。
こいつは〈魔道士通り〉の連中に高く売れるかもなぁ。
だが、その前にオレが味見してやる。
魔性のてめえが人間の女と比べて、どれだけ具合イイのかをな」

きひひ、と男の後ろで下卑た笑い声があがった。
男がゆっくり近づいてくるにつれ、アデルは男の体臭を敏感に感じとった。
その中に獣欲の臭いを嗅ぎ分けることができた。
ズクンッ……!「あ……」
また、あの疼きが全身に拡がった。
アデルの心はおぞましいと思っているのに、肉体のほうは獣じみた男の体臭を心地よいとすら感じているのだった。
その証拠に、男の好色な視線でねめ回されただけで、何かを期待するように胸の先端でキュッと乳首が固くなっていた。
(こんなの嫌だ……)
とっさに武器になりそうなものがないかと砂浜に目を落としたのは剣士としての習性だ。
だが、木の枝ひとつ落ちていない。
男はアデルの前に立つと、彼女の細い顎に指をひっかけクイと上を向かせた。
「離せ。オレに近づくな!」
「ヘヘッ。さすが魔物だ。はねっかえりだぜ」
男の胸元から放たれるむせかえるほどの体臭を吸ってしまったせいか、男を押し返そうとする腕に力が入らなかった。
あっと思う間もなく男に抱きすくめられ、口を吸われた。
男の舌が乱暴に割り入ってくると、あろうことかアデルの舌はそれに応えてねっとりと絡みついてしまうのだった。
(欲しい……欲しい……)
アデルの中で欲情しきった雌の声が囁く。
うっとりと目を閉じたとき、男の顔が離れ、アデルは砂の上に押し倒されていた。

この場は逃げなくてはと思うのに、アデルの中で声がこう囁くのだ。
(さあ、その男に身を任せて……)
(嫌だ!)
(でも欲しいでしょう?男の熱くいきりたったモノが)
(オレはそんなものを望んじゃいない!)
(嘘……だってこんなに体が甘く疼いてるのに……)
のろのろと後退るだけのアデルを男はなんなく押さえつけた。
アデルの両腕はまとめて頭の上で砂に押しつけられた。
男が強引に膝を割り入れてくると、あっけなくアデルが閉じ合わせていた両脚は左右に開かれてしまった。
「なんだよ、もうグチャグチャに濡らしてるのか?魔の女はそうとうな淫乱らしいな」
節くれだった固い指が遠慮もなくそこに突き入れられ、くちゅくちゅと中を掻き回した。
「うわあああっ……!」
敏感な柔肌を手加減もなく掻き回されて、アデルは身をよじり叫んでいた。
男の身なら、決して味わうことなどない痛みであり、快感であった。
すぐに指を引き抜いた男は、それをアデルの顔につきつけた。
「見ろよ、こんなにトロトロになってやがる。
おめえ、恥ずかしくはねえのか?」
「やめろ……オレは人間、だ……」
「ハァ?そういや見逃してもらえると思ったか?ヘヘ、残念だったな」
男はぬらぬらと光る指をアデルの唇の間に押し込んだ。
「ん、むううっ!」
「どうでぇ、自分の汁の味はよ?」
そうやってアデルを辱めたことで高ぶってきたのか、男は腰から下に身に着けていたものをその場に脱ぎ捨てた。

それを見まいとしても、アデルの目は男の股間に吸い寄せられた。
木の根のように筋張り、血管の浮き出た醜悪な一物がそそり立っていた。
チュクッ……。
女の部分に熱い汁がひとりでに溢れ、したたった。
全力で凌辱から逃れるための行動を起こさなくてはいけないのに、アデルはそれができないでいた。
このままではカーミラの思うつぼだ。
そう思っているのに、激しい葛藤が体を金縛りにしていた。
(ああ欲しい……あれにむしゃぶりつきたい……)
(く……こんな欲望に負けてはダメだ!)
「いくぜ」
とだけ告げて、男が覆い被さってきた。
「待っ……あああっ!」
ぬ……ぷぅっ……叫んだときにはもう、いきり立つ男の肉塊がその半ばまで挿入されていた。
(オレは……こんな男に……)
おうおう、と男は野獣のように吠えた。
「こいつはイイぜ……魔の女だけあって……こいつぁ、人間の女以上だ……」
男は感極まったように声を絞り出す。
ズチュゥゥッ……男が腰を動かすと、男のモノがさらに深く侵入ってきた。
「あ……いい……」
濡れたような女の声。
それが自分自身の口から出ていることがアデルには信じられなかった。
だが、求めていたモノをようやく迎え入れた歓喜に満ちて、蜜壺はそれ自体が別の生き物のようにひくつき、貪欲に肉棒をくわえこむ。
アデルにできることは、肉の快楽に溺れまいと必死で理性の欠片にしがみつくことぐらいだった。

男はがむしゃらに腰をつかいだした。
「アッ……アッ、アッ、アッ……いい……きもちいい……」
何度も何度も、灼熱した一物がピストン運動を繰り返し、アデルの肉体はそれに奉仕するかのように襞をからみつかせた。
いつからか男は掴んでいたアデルの腕を離して、両手でアデルの細腰を掴んでいた。
「アッ、ふああっ、も、もっとぉ……」
「ヘヘヘ。
魔物だけあって、とんだ好き者だぜ、この女」
「ちが……」
「どこが違うんだよ、ええ!?」
男の腰つかいに合わせ、少しでも快楽を逃すまいとするようにアデルの腰も蠢いた。
アデルの心だけは、そんな肉体の反応を屈辱に思っていた。
だが、女淫鬼の身はカーミラにいわれたとおり、性の快楽に逆らえないようになっているのだ。
男のペニスが奥深くに突き立てられるたび、アデルは身悶えして砂を掴んだ。
どんなに快楽に抵抗しようとしても、そのたびプツリ、プツリと理性が途切れてしまう。
頭が真っ白になる快感の波の中でうわごとのように言葉を口走っていた。
「もっと、もっと犯して……」
「うはは。
言われるまでもねぇや」
(いまオレはなんて口走った……?)
焦って男を突き飛ばそうとしても、すでに深く結合している体位では女の側から男を拒むことはできない。
そうでなくとも、男が腰をつかうたび意識が飛んでいる状態ではろくな抵抗などできなかったろう。
不意にすぐそばで誰かが砂を踏む気配がした。
「親父殿。
俺もご相伴にあずかっていいだろう?」
若い男の声がそう言った。

「そう来ると思ったぜ。
上の口はてめぇのもんだ。
好きなだけ犯してやんな」
「ありがてえ」
「ちと待ってな……よいせ!」
仰向けで男を受け入れていたアデルの体が軽々と持ち上げられ、くるりとひっくり返された。
「あ、なにを……」
「いいからそのケツを突き出せ」
ぴしゃんと尻を叩かれる。
「くそう……本当なら貴様なんか……あはんんっ!」
背後から腰を掴まれ、いまだ大きさも硬さも衰えないモノを挿入されてしまうと、あとは淫らな喘ぎ声しかだせなくなってしまった。
さらにアデルの前方に、男の息子らしき人物がやってきて、下半身を剥き出した。
(ここにも……オ●ンチン……)
呆けたように開いた唇の端から、透明な涎がこぼれて砂に吸い込まれていった。
「こいつ俺のチ●ポ見てヨダレ垂らしやがった。
呆れたド淫乱だぜ」
情欲に霞んだ意識の奥で、アデルの本来の心が屈辱に身震いした。
半ばまで皮をかむった、饐えた臭いのする肉棒が顔の前に近づけられた。
噛み千切ってやる、とアデルの心は思った。
だが若い男の瞳に映るアデルの顔は、発情しきって男のモノに目を奪われている淫蕩な女のものだった。
「いいんだぜ、好きなだけしゃぶって」
「あぁ……だれ……が……」
かろうじて拒絶の言葉を口にできたのは、いまのアデルにとって奇跡といってもいい抵抗だった。
だが、同時にそれが限界でもあった。

忌まわしいはずの男の肉棒が、いまのアデルにはたまらなく愛おしい存在に感じられた。
淫鬼にとってそれは間違いなく、最高の餌なのだ。
口の中にはとめどもなく唾液があふれ、無意識に何度も唇をなめていた。
そんなアデルの反応に、若い男は歓喜の笑みを浮かべていよいよ近くにペニスを突き出してきた。
鉄が磁石に引き寄せられるように自然に、アデルはそれに舌を這わせていた。
「むおお……」
ぴちゃ、ぴちゃと淫靡な音が響く。
舌に広がる味は極上の酒のように感じられた。
(もう……)
(だめだ……)
(欲しい、欲しい!)
次の瞬間、アデルの朱の唇の中に男のモノが含まれていた。
求める“餌”にありつけた本能の悦びと、肉欲に負けた屈辱とが同時にアデルの心を満たした。
若い男はアデルの頭を両手で掴むと、腰を振り立てた。
喉の奥に突き入れられる男の欲塊に、巧妙に舌をからめると、若い男は「うう」
と呻いた。
四つ這いの姿勢をとらされたまま、口と女陰の前後からアデルは犯され抜かれた。
それも、自ら腰を振り、舌をつかいながら。
前と後ろに。
何度も抜き差しされる男たちのペニスがたまらなく愛おしく感じられた。
自分が何者であるかも忘れるほどにアデルは男たちの責めに酔い、その肉体を貪った。
やがて先に果てたのは、若いほうの男だった。

無言でひときわ強く股間を押しつけると、アデルの喉の奥深くで精が放たれた。
(あ……あっ、あっ、あ……)
男の精が体中に沁みわたるようだった。
えもいわれぬ満足感とともに、膣がひく、ひくと強く収縮した。
その刺激で続いて髭の男のほうもひききわ大きく呻いて腰を重ねてきた。
体内深くでドクドクと熱い精液が吐き出されるのが感じられた。
魔の身にあっては胎内の感覚も人間とは異なっているのだ。
熱く濃い精液を受け止めた肉体が歓喜に打ち震えた。
「は……あぁぁぁ……」
四つ這いの屈辱的な姿勢のまま、アデルは甘くとろけきった吐息をもらした。
その吐息に含まれるなんらかの成分が、いま果てたばかりの男たちの鼻腔をくすぐった。
己の股間でみるみるうちに固さを取り戻す一物に、二人の男は目を丸くした。
「こりゃあ……もう一回戦いけそうだな親父殿」
「おう。
俺もまだまだ若いってことか。
ガハハ!」
二人は場所を入れ替わると、今度は髭面がアデルの口腔を、息子のほうが女陰を犯し始めた。
アデルの肉体は嬉々としてそれに応えた。
犯されれば犯されるほど、甘美な陶酔が心を溶かしていく。
「親方。
俺たちももう見てるだけじゃ満足できませんや」
「後生だ。
その女、俺たちにも犯させてくれ」
ずっと二人の男の行為を見守っていた手下たちが髭面のリーダー格の男に懇願した。
「おおう、いいだろう。
無礼講だ。
貴様ら、余った穴があったらどこでも突っ込めい」

「さすが親方。
話がわかる!」
アデルは朦朧と揺らぐ意識の中でそれを聞いていた。
手下の男たちが群がってくると、あとはもはや狂乱の宴と化した。
女陰と口を犯されながら、さらにアヌスを犯された。
誰のものともわからぬ筋張った手で胸を乱暴にこね回され、舌でねぶられた。
乳房の谷間でもペニスがしごかれ、体中のいたるところに何度となく白濁液をぶちまけられた。
「けけっ、どうよ。
感想は?」
「いい……もっと、かけてください……」
「うははは。
そうこなくちゃな」
ドピュッ、ドピュッ。
誰のものともわからぬザーメンを顔にかけられ、流れ落ちてくるそれをアデルは手ですくい、舌で舐め取った。
「男の精……もっとぶちまけて!お腹一杯にぃ!」
入れ替わり立ち替わり男たちはアデルの女体を凌辱した。
不思議なことに何度交わっても、そのたびに男たちのペニスは勢いを取り戻し、新たな欲望をたぎらせるのだった。
アデルもまた、口に、秘奥に、アヌスに、精を放たれるたびに悦楽に震えた。
どれだけ、その宴が続いたのか……。

湖畔に静寂が戻ったのは、東の空が白んでくる頃だった。
アデルは砂浜に手をつき、立ち上がった。
姿勢を変えた途端、蜜壺からとろとろと白濁液がこぼれ落ちた。
全身に精液のこびりついた跡がついて、むせかえるほどの臭いがたちこめていた。

アデルをあれほど苦しめた餓えは、いまやすっかり満たされていた。
「……オレは、本当の意味で“魔”になってしまった」
アデルは苦くつぶやいた。
その足元には、骨と皮ばかりになった絶命した山賊たちの死骸が折り重なっていた。
男たちはあれからアデルの躰の虜となり、とめどもなく精を放ち続けた。
そして、人としての限界を越えて精を搾り取られ、文字通り“果てて”いったのだ。
「だが……こいつらには、似合いの結末だ」
アデルは湖で身を清めると、男の死骸の中からボロ布の外套を見つけて裸身の上にはおった。
「カーミラ、様。
これで満足か、オレをとことんまで堕として?笑ってるがいい。
この身が魔の眷属となってもオレは必ずあなたに刃を突き立ててみせる」
暁の空の彼方でカーミラの哄笑が響いたような気がした。

(魔女カーミラ・完)

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